2024/06/28

健康講座827 炭水化物の種類が体重に与える影響

 皆さん、こんにちは。私は小川糖尿病内科クリニックの院長です。

健康やダイエットに興味がある方へ、最近の驚くべき研究結果をお伝えしたいと思います。



あなたは食べる炭水化物の種類が体重にどんな影響をもたらすか考えたことはありますか?研究者たちは10万人以上の健康な男性と女性を対象に、長期間にわたる炭水化物摂取の変化と体重との関係を調査しました。

結果は興味深いものとなりました。

  • まず、精製された炭水化物(例:白いパンやお菓子)や砂糖入り飲料を多く摂取すると、4年間で体重が増加しやすくなることが分かりました。
  • 逆に、全粒穀物や果物、野菜を中心とした炭水化物を摂取すると、体重の増加が抑えられることが示されました。

具体的には、例えば、デンプンや砂糖を毎日100g増やすと、4年で約1kg以上体重が増える可能性があります。しかし、果物や全粒穀物を同量増やすと、逆に体重が減少することが期待されます。

特に驚いたのは、肥満の方や女性の場合、これらの食べ物の影響がさらに強くなること。健康的な体重を保ちたい方、特に女性の方には、炭水化物の質に目を向けることが大切ですね。

要するに、ダイエットや健康を意識するなら、白いパンやお菓子の代わりに、玄米や果物、野菜を選ぶことがおすすめ。美味しく食べて、健康的な体を手に入れましょう!

要約: 目的: 4年間隔での炭水化物摂取の変化と体重変化の関係を総合的に調査する。

設計: 展望的コホート研究。

参加者: 65歳以下で、ベースライン前に糖尿病、がん、心血管疾患、呼吸器疾患、神経変性疾患、胃疾患、慢性腎疾患、全身性エリテマトーデスのない136,432人の男性と女性。

主要な結果: 4年間の体重変化。

結果: 最終解析には、Nurses' Health Studyの46,722人の女性、Nurses' Health Study IIの67,186人の女性、Health Professionals Follow-up Studyの22,524人の男性が含まれていました。参加者は平均して4年ごとに1.5kg増加し、24年間で平均8.8kg増加した。男性と女性の両方で、グリセミック指数とグリセミック負荷の増加は体重増加と正の関係があった。たとえば、デンプンや添加糖の摂取が1日当たり100g増加すると、4年間でそれぞれ1.5kgと0.9kgの体重増加が関連していた。一方、食物繊維の摂取が1日当たり10g増加すると、0.8kgの体重増加が少なくなった。全粒穀物、果物、非デンプン性野菜からの炭水化物の摂取の増加は体重増加と逆の関係があり、精製穀物やデンプン性野菜(エンドウ、トウモロコシ、ジャガイモ)からの摂取の増加は体重増加と正の関係があった。これらの食品を全粒穀物、果物、非デンプン性野菜と等しい量で置き換えることは、体重増加を少なくすることと関連していた。これらの関連は、正常体重の人々よりも過体重または肥満の参加者の中で強かった(P<0.001、相互作用のため)。ほとんどのこれらの関連は、女性の中でより強かった。

結論: この研究の結果は、長期的な体重管理のための炭水化物の質と源泉の潜在的な重要性を強調している。添加糖、砂糖入り飲料、精製穀物、デンプン性野菜の摂取を制限し、全粒穀物、果物、非デンプン性野菜を優先することで、体重をコントロールする努力をサポートすることができる。

ロゴ決定

ロゴ決定 小川糖尿病内科クリニック

皆さま、こんにちは。 当院のロゴが決定いたしました。 可愛らしいうさぎをモチーフとして、小さなお花をあしらいました。 また、周りは院長の名字である「小川」の「O(オー)」で囲っております。 同時に、世界糖尿病デーのシンボルであるブルーサークルを 意識したロゴとなって...