2022/05/30

ニンニク注射 4月13日より自費開始

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

ニンニク(ビタミン)注射とは、ビタミンB1が主成分で、注射をするとニンニクのような香りがすることから名付けられました。にんにく注射をしている間、微妙にニンニク臭がするのは、ビタミンB1に含まれる硫黄が原因です。
にんにく注射のにおいはすぐに消えますし、揮発性成分ではないので、息がニンニク臭くなることはありません。注射をすることで、血液から全身にビタミンを行き渡らせ、血行もよくなり新陳代謝が高まり、蓄積した疲労物質を排出してくれるので、疲労回復に即効性があり、肩こり、腰痛、肌荒れの改善にも効果的です。仕事や家事の疲れが溜まっている。「休みたい。でも休めない。」そんな働く現代人のために、にんにく注射は、素早くエネルギーを充填し、疲れた体をリフレッシュさせてくれます。夏バテになってしまって慢性的に体が重く感じてしまう、もしくは毎日疲れがなかなか抜けない、夜にしっかりと眠ることができないといった症状があるのなら、にんにく注射はとてもぴったりでしょう。

食欲がなかなか出ない場合には、栄養補給としても非常に効果的になります。
夏バテになってしまって、体がとても辛いけども、大事な仕事が入っている、なんてときにもオススメな方法です。


スポーツ選手などに利用者が多いニンニク注射は、疲れやだるさ、倦怠感を早く回復させたい方にとって、たいへん有効です。また、風邪の引き始めにも効果があります。ビタミンB1は、食事やサプリメントでもある程度補うことはできますが、症状が強い場合や即効性を期待する場合は注射による補充が有効です。

また、ニンニク注射の主成分は水溶性のビタミンB群なので、副作用は少ないと言われていますが、アレルギー反応や下痢、頭痛、湿疹、蕁麻疹などが起こった際は、その後の注射を控えるようにします。にんにく注射の主成分はビタミンB群であり、具体的にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12です。それぞれのビタミンは糖・脂質・タンバクの代謝に関与しエネルギーを産生する働きがあります。また脳や神経の働きを正常に保つ役割を担っている他、皮膚や粘膜を健やかに保つ働きもあります。このようにビタミンB群は私たちが生きるために必要なエネルギーを作りだすのに欠かせない栄養素であり、私たちの健康を守るためにも重要な栄養素です。しかし、ビタミンB群は現代で不足しやすい栄養素だとも言われています。不足する原因としては、精製・加工の際にビタミンが失われてしまった加工食品や白米や小麦などの白い食べ物を食べる機会が増えたことや、ストレス、多量飲酒、食の偏りなどがあげられます。その他にも避けられない要因として妊娠・授乳・加齢・抗生剤の長期服用などがありますが、ビタミンB群は生きるのに大切な役割を果たしてくれる栄養素であるため不足すると様々な症状が出る可能性があります。不足するとおきやすい症状として、疲労の蓄積、肩こり、筋肉痛、食欲不振、眼精疲労、口内炎などの皮膚や粘膜の炎症、記憶減退、集中力の低下等が挙げられます。

またビタミンB1は糖代謝に関わるビタミンであり、不足すると糖質を分解できずに脂肪となり肥満の原因になります。にんにく注射をすることで糖質をエネルギーに変える働きが促進され、ダイエット効果も期待できます。ニンニク注射の主成分は水溶性のビタミンB群なので、注射によって余分に摂りすぎてしまっても尿で対外に排出されるため、副作用は少ないと言われています。日本人の主食は白米で、炭水化物中心の食事からエネルギー源の糖質を摂取しています。
玄米にはビタミンB1が含まれていて、米の糖質から効率よくエネルギーを取り出すことができますが、白米にするとこのビタミンB1は米ぬかとともに捨てられてしまい、糖質だけを摂取することになります。
戦前の食生活ではビタミンB1が不足しがちで脚気になる人が多く、進行すると心不全を起こし死に至る病でした。

最近でも、インスタント食品などの偏った食事をとり、清涼飲料水などをたくさん飲む若者の間で脚気の症状を訴える人が増えてきました。
ビタミンB1不足と糖質の多量摂取などが原因といわれています。

当院では4月13日より一回1500円(税込み)で開始致します。

 

ニンニク注射はこんな方にオススメです

ニンニク(ビタミン)注射は以下のような方にオススメです。

  • だるさや疲れがなかなか抜けない
  • 仕事などで疲れやストレスがあり倦怠感がある
  • 疲れが溜まっているが、休みがとれない
  • 風邪気味(風邪の初期や風邪を引いて体力が落ちている)
  • 体力をつけたい元気になりたい
  • 緊張型の頭痛や肩こり腰痛など
  • お酒をよく飲まれる方や二日酔いの方など

 

健康講座498 新型コロナ抗原検査のタイミング!

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 新型コロナウイルス抗原検査の感度は発症4日後にピークを迎え、陰性の場合は1~2日後の再検査で感度が向上することが、米国疾病予防管理センター(CDC)による前向きコホート研究で示唆されました。新型コロナウイルス感染症の感染経過における家庭での抗原検査とRT-PCRおよびウイルス培養の比較検討結果が報告されました。

 本研究は、2021年1~5月にカリフォルニア州とコロラド州で実施された。RT-PCRで感染が確認された成人と小児のうち、自己採取の家庭用抗原検査および、RT-PCR、ウイルス培養検査のための鼻咽頭スワブを少なくとも1回提供した人が対象。家庭用抗原検査は2021年3月31日に米国食品医薬品局から緊急使用許可を取得したラテラルフロー検査キット(QuickVue At-Home OTC COVID-19 Test)を使用しました。

 主要アウトカムは、RT-PCR により確定診断された症例を検出するための抗原検査の1日当たりの感度。副次アウトカムは、抗原検査、RT-PCR、およびウイルス培養の日ごとの陽性率、RT-PCR およびウイルス培養に対する抗原検査の感度とされました。その他、連続抗原検査が感度向上につながるかどうかを判断するため、3つの抗原検査プロトコルの感度を比較した:1回の検査(プロトコル1)、連続した日に2回の検査(プロトコル2)、2日間隔で2回の検査(プロトコル3)。

 主な結果は以下の通りでございます。

・RT-PCRにより感染が確認された225人を登録し、3,044件の抗原テストが実施され、642件の鼻咽頭スワブが採取された。対象者は中央値で15回の家庭用抗原検査を実施した。
・主要アウトカムであるRT-PCR陽性例に対する抗原検査の全体的な感度は50%であり、特異度は97%だった。
・同日採取検体のRT-PCRに対する抗原検査の感度は64%、ウイルス培養に対しては84%だった。
・各検査の感度のピークは、RT-PCRで95%(発症3日後)、抗原検査で77%(発症4日後)、ウイルス培養で64%(発症2日後)だった。
・発症から6日後の抗原検査の感度は61%だった。
・自宅での抗原検査の頻度とタイミングは、症例検出の感度に影響を与えた。発症後3日間は、2日間隔で2回の抗原検査を実施する(プロトコル3)ほうが、連日2回の検査(プロトコル2)や1回の検査(プロトコル1)よりも感度が高かった。連続検査プロトコル(プロトコル2および3)は、発症後14日間を通して1回の検査(プロトコル1)よりも感度が高く、発症後3日間でその差が最も大きくなった。ピーク時の感度は、プロトコル2(81%)、プロトコル1(77%)と比較して、プロトコル3が最も高かった(85%)。

 要するにですよ、家庭用抗原検査の感度はRT-PCRと比較して中程度、ウイルス培養と比較して高いことが示唆されました。また、結果が初回陰性の有症者は、感度が発症数日後にピークに達し、検査の繰り返しにより改善することから、1~2日後に再度検査することが望ましいと考えられます。

原著

2022/05/27

健康講座497 タンパク尿と7つの要因

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 心血管疾患リスク因子の該当数が、蛋白尿の出現と有意に関連していることが分かりました。東京大学医学部循環器内科の全国規模の健診データを解析した結果で明らかになりました。リスク因子を1年で1つ減らすと、蛋白尿出現リスクが1割低下するということでございます。

 蛋白尿は腎機能低下の指標であるだけでなく、心血管疾患(CVD)のリスクとも関連しており、CVDを防ぐには血糖や血圧などのコントロールに加えて、蛋白尿を陰性に保つことが重要と考えられています。他方、米国心臓協会(AHA)はCVDリスク抑制のために、7つの生活習慣関連因子をCardiovascular Health Metrics(Life’s Simple 7)としてまとめいるようです。ただし、この7因子が日本人の蛋白尿リスクと関連するかは不明でありました。

 そこで、健診受診者データを用いた観察コホート研究を実施したようです。検討対象は、2005~2016年に健診を受け、4年以内に再度健診を受けていた成人86万5,087人〔年齢中央値46歳(四分位範囲40~54)、男性60.7%〕。初回健診時に尿蛋白が陽性(1+以上)だった人や透析既往者などは除外されているようです。

 AHAが掲げる7因子に基づいて、以下のようにCardiovascular Health(CVH)Metricsをカウントしました。血圧120/80mmHg未満、総コレステロール200mg/dL未満、空腹時血糖値100mg/dL未満(いずれも未治療状態での測定値)、BMI25未満、非喫煙、習慣的運動(30分の運動を週に2回以上または1日あたり1時間以上の歩行)、健康的食習慣(朝食の欠食が週に3回未満)。これらをCVH metricsとして、その該当数と蛋白尿の出現リスクとの関連を検討した。

 4年間の追跡で、4万1,474人(4.8%)に蛋白尿が出現しました。年齢と性別の影響を調整後、前記のベースライン時のCVH該当数による3群で比較すると、該当数が多い群ほど、蛋白尿出現リスクが低かった。具体的には、2個未満の群を基準として3~4個の群はオッズ比(OR)0.61、5個以上の群はOR0.45だったようです(傾向性P<0.001)。

 7つのCVH因子を個別に検討すると、以下に記すように、総コレステロールを除く全てが蛋白尿出現リスクの低さと有意に関連していました。BMI25未満でOR0.70、空腹時血糖100mg/dL未満でOR0.74、非喫煙でOR0.80、血圧120/80mmHg未満でOR0.81、健康的食習慣でOR0.82、習慣的運動でOR0.95(いずれもP<0.001)。

 また、ベースライン時のCVH該当数が1つ多いごとに、蛋白尿出現リスクが2割低くなるという有意な関連の存在が明らかになったようです。さらに、ベースライン時から1年間でCVH該当数が1つ増えると蛋白尿出現リスクが1割低下するという、生活習慣改善の有意な効果も認められました。

 CVH metricsと蛋白尿出現の関係を示した初の研究だそうです。要するにですよ、ベースラインでのCVH metricsの該当数が多いほど蛋白尿出現リスクが低く、また、追跡期間中にCVH metrics該当数が増えることが蛋白尿出現リスクの低下と関連していたのです。この結果は、修正可能な生活習慣関連因子の重要性を示唆しており、蛋白尿抑制における生活療法の可能性を示すものと言えます。

原著

2022/05/25

健康講座496 肥満と認知症の関連

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 過体重や肥満は心臓の健康を損ないます。では、認知機能への影響はどうでしょうか?

 マクマスター大学(カナダ)の研究によると、認知機能への影響も存在するようです。
 カナダで行われている2件の大規模疫学研究のデータを統合して、内臓脂肪容積や体脂肪率と認知機能との関連を検討しました。解析対象者は、心血管疾患のない30~75歳の成人9,189人(平均年齢57.8±8.8歳、女性56.4%、白人83.8%)。認知機能は、デジタルシンボル置換テスト(DSST)、モントリオール認知評価(MoCA)という2種類の指標で評価しました。DSSTは0~133の範囲、MoCAは0~30の範囲でスコア化したようです。いずれもスコアが低いほど認知機能が低いことを表すようです。

 内臓脂肪容積および体脂肪率をそれぞれ四分位で4群に分けた上で、年齢や性別、教育歴、民族性などの解析結果に影響を及ぼし得る因子を調整後、認知機能との関連を検討しました。その結果、以下に記すように、内臓脂肪容積が大きく体脂肪率が高いほど、認知機能が低いという関連が明らかになりました。

 まず、内臓脂肪容積については、第1四分位群(内臓脂肪容積が少ない下位4分の1)のDSSTスコアが73.9に対して、第4四分位群は70.9だったようです(傾向性P<0.001)。また、MoCAスコアは内臓脂肪容積の第1四分位群が27.1に対して、第4四分位群は26.8だったとのことです(傾向性P=0.003)。

 次に、体脂肪率については、第1四分位群のDSSTスコアが75.3に対して、第4四分位群は72.8だったようです(傾向性P<0.001)。MoCAスコアと体脂肪率との間には有意な関連が見られなかったようです。

 肥満の程度が1標準偏差増加するごとに(内臓脂肪容積では36mL増、体脂肪率では9.2%増)、DSSTスコアが0.8低下するという関係も明らかになりました。このDSSTスコア0.8という認知機能の低下は、約1年の加齢変化に相当するということでございます。

 肥満が糖尿病や高血圧などの心血管疾患リスク因子を増やすだけでなく、認知機能とも関連のあることが明らかになりました。ただし、認知機能の全ての側面と関連が認められたわけではないようです。具体的には、内臓脂肪容積や体脂肪率と、記憶力や語彙力との間には関連がなく、有意な関連が認められたのは認知処理速度だったとのことだったことです。認知処理速度とは、視覚や聴覚などで感知した情報を処理して反応するのに要する時間を意味するとのことです。

 本研究で示された肥満と認知処理速度の低下との関連が永続的なものなのか、減量によって回復可能なのかは不明だそうです。ただし、いずれにしても、肥満を回避することが鍵となると思います。体重増加を防ぐために、健康的な食事を取り、活動的な生活を送った方が良いのは間違いないでしょう。

 肥満と認知機能との間に関連があるとしても、この研究のみでは、因果関係の有無は判断わかりません。しかし、食事と運動の習慣の改善は、認知機能低下に対するライフスタイル要因の重要性を示唆しております。

原著

2022/05/23

健康講座495 睡眠不足と内臓脂肪

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 睡眠不足でいると摂取カロリーが増え、その結果、内臓脂肪が蓄積することが、小規模ランダム化比較試験により明らかになったようでございます。米メイヨークリニック医科大学の研究です。

 内臓脂肪とは、腹部内の内臓の周りについた脂肪のことです。内臓脂肪は、表面上は目に見えないが、実際には極めて危険な脂肪です。なぜなら、内臓脂肪の蓄積は、高血圧や高血糖、高コレステロール血症などを招き、それらが心臓や血管の疾患を引き起こすからです。これらは全て、糖尿病の発症リスクも高めるのです。

 今回の試験では、19〜39歳の肥満ではない健康な12人を、4時間の睡眠を取る群(睡眠制限群)と9時間の睡眠を取る群(対照群)にランダムに割り付け、睡眠時間が摂取カロリーや体組成などに与える影響を調べたようです。試験期間は21日間で、いずれの群も、最初の4日間の睡眠時間は9時間とされた(順応期)。その後、それぞれの群に割り当てられた睡眠時間で2週間を過ごした後、9時間睡眠で3日間を過ごした(回復期)。両群ともに、食べ物は好きなときに食べることができたようです。

 その結果、睡眠制限群では睡眠が制限されていた期間に順応期に比べて、タンパク質と脂肪の摂取量がそれぞれ13%と17%増加し、1日当たりの摂取カロリーは308kcal増えていたのです。このような摂取量の増加は、睡眠制限が始まって間もなくピークに達し、その後、徐々に減って回復期に順応期のレベルにまで戻ったようです。一方、活動レベルについては、順応期から回復期の間を通じてほぼ一定していました。さらに、睡眠制限群では対照群に比べて、体重が0.5kg、内臓脂肪は11%増加していたようです。

 睡眠制限群で増えた体重は0.5kgとたいした増加ではないです。しかし、回復期に入って睡眠時間と食事の摂取量が元に戻った後も、内臓脂肪は増え続けていたのです。これは、睡眠不足が内臓脂肪蓄積を引き起こす、これまで知られていなかった因子であることを示唆しているかもしれません。このような内臓脂肪の蓄積は、少なくとも短期的には、昼寝などで睡眠不足を補っても止められないのかもしれないです。長期的に見ると、この結果は、睡眠不足が肥満や心血管代謝疾患の原因の一部であることを示している可能性があります。

 長期にわたって睡眠不足になることが予想される人は、摂取する食べ物の量と種類に注意を払い、またできるだけ運動をするように心がけると良いでしょう。そのほか、体重だけでは内臓脂肪の蓄積を確認できないことも認識しておきましょう。

原著

2022/05/20

健康講座494 コロナワクチン接種後の副反応と解熱鎮痛剤内服と抗体反応

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

「BNT162b2 mRNAワクチン接種後の副反応と解熱鎮痛剤内服が抗体反応に与える影響の検討」の概要がでています。


 新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応は一般的なワクチンの接種後と比較して出現頻度が高いことが知られており、ワクチン接種後の症状軽減のため解熱鎮痛剤が使用されることも多いようです。そのような背景を踏まえ、ファイザー製ワクチン(BNT162b2)接種後の副反応の程度と誘導された抗体の関係性を調査すること、解熱鎮痛剤の使用が抗体反応に与える影響を調査することを目的として本研究が実施されました。

 解析対象は、BNT162b2を2回接種かつ2回目接種から14日以上経過したうち、感染・感染疑い歴のある者、ワクチン接種24時間以内に解熱鎮痛剤を内服した者を除く335人(うち235人から副反応情報を取得)とした。2回接種後に採血を行いSARS-CoV-2特異的スパイク蛋白IgG(S-IgG)抗体価を測定し、ワクチン接種後の副反応(発熱、倦怠感、頭痛、注射部位の痛みや腫れなど計13項目)に関する質問、および副反応に対して使用した解熱鎮痛剤について調査を行ったようです。

 主な結果は以下のとおりでございます。

・解熱鎮痛剤は全体の約45%で使用されており、発熱を認めた集団の80%以上が使用していた。
・単変量解析において、局所の副反応は抗体価と相関を示さなかった。全身性副反応のうち1回目接種後の皮疹、2回目接種後の発熱、倦怠感、頭痛、悪寒の有無が抗体価と有意な関連を示した。
・単変量解析で有意になった項目を用いて多変量解析を行った結果、2回目接種後の発熱の程度、女性、年齢と抗体価の相関が認められた。
・2回目接種後に体温が38度以上に上昇した集団は37度未満の集団より約1.8倍抗体価が高く、性別、年齢別のいずれの解析においても、2回目接種後の発熱が強いほど抗体価がより高くなる傾向が見られた。
・解熱鎮痛剤を使用しても抗体価の低下は認められず、発熱の程度による違いも認められなかった。

以上箇条書きとなります。

参考

2022/05/18

健康講座493 食塩摂取と心血管疾患

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 高齢化が進むなか、男女ともに平均寿命と健康寿命には、約10年の開きがあるようです(2016年のデータで、男性:平均寿命が80.98歳/健康寿命が72.14歳、女性:平均寿命が87.14歳/健康寿命が74.79歳)1)。この健康寿命を延ばすために、心不全や心筋梗塞、弁膜症といった心血管疾患の予防、重症化の防止が重要になると思われます。

 心血管疾患の大きなリスク因子である高血圧への影響のほか、心血管疾患そのものにも、食塩摂取量が影響します。本邦では1日当たりの食塩摂取量について、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では男性8g未満/女性7g未満2)、「高血圧治療ガイドライン(2014)」では男女ともに6g未満3)とすることが推奨されています。

 パンやうどんなどに入っている塩分についての認識はなかなかされていないと思われます。「6枚切りの食パン1枚にバターを塗ると、それだけで食塩量は約1g」「麺類は製造過程で塩が入っている。うどんよりはそばの方が少ない」などの豆知識がございます。

 また、スポーツ飲料やカップ麺などの成分表示が、ナトリウム表示となっているものが多くあると思います。「食塩量(g)=ナトリウム量(g)×2.5」であることは重要で、思わぬところに入っている塩分に気づいて頂ければ幸いです。

 ちょっとした工夫では、ケチャップは減塩におすすめの調味料、生野菜は味が薄くならないように洗ったらしっかり水気を切る、ドレッシングに粒マスタードを加えると塩分控えめでも味のアクセントになる、などの「減塩のポイント」と、ゆでた青菜は油でコーティング、鶏むね肉はゆでた後冷めるまでゆで湯につけておく、などの「作り置きのポイント」がございます。

 ちょっとした参考になれば幸いです。

■参考
1)「平成30年版高齢社会白書」.内閣府;2018.
2) 厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養指導室.「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書. 厚生労働省;2014.
3)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会.「高血圧治療ガイドライン(2014)」. 日本高血圧学会;2014.

2022/05/16

健康講座492 筋肉痛の雑談

みなさんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


筋肉痛には、「即発性」と「遅発性」の2種類があるそうです。その名の通り、運動直後に起こるものが「即発性」で、翌日~翌々日にドーン…と出てくるのが「遅発性」です。お子様の運動会ではりきって体を動かした翌日ならぬ翌々日に筋肉痛がやってくることがある人もいるのではないでしょうか。

専門用語で書くと、遅発性筋痛(Delayed Onset Muscle Soreness:DOMS)と呼ぶのですが、ここでは筋痛ではなく筋肉痛と書かせていただきます。

遅発性筋肉痛は、運動してから1~3日後に起こりますが、これは筋の微細な損傷によるものと思われています。実のところ、筋の損傷がひどいほど強い筋肉痛が出るのかどうかは、まだよくわかっていません。筋線維には直接痛みを感じる神経があるわけではないので、筋肉周囲の炎症やむくみが広がって筋膜に達するまで時間がかかるため、遅れて筋肉痛がやってくるとされています。


俗に、「歳を取ると筋肉痛が遅れてやってくる」と言われています。実際のところはどうなのでしょうか?

遅発性筋肉痛のメカニズムと意義と予防・対処法. 上原記念生命科学財団研究報告集. 2006; 19: 77-79.研究では、18~22歳の被験者と60~70歳代被験者にダンベル運動をさせて、筋肉痛の発生を観察しています。これによれば、筋肉痛の発現タイミングに年齢による差はなかったとされています。

しかし、若年者の遅発性筋肉痛については、幼稚園児や小学校低学年では遅発性筋肉痛が生じにくく、小学校高学年から生じやすくなることも明らかとなっています。

一方、運動不足の人ではやはり遅れてやってくるという見解があります。習慣と加齢による遅発性筋痛の発生パターンに関する磁気共鳴画像による検討. 明治鍼灸医学. 2004; 35: 11-20.によれば、普段から運動をしていない人は、体育会系のクラブやサークル活動などで自己トレーニングを週3回以上継続している人と比較すると、年齢による影響を受けやすい(歳を取るほど遅発性筋痛が出やすい)と報告されています。

つまり、「運動不足の人間は、歳を重ねるほど、その後強い筋肉痛を起こしやすい」ということが言えるのかもしれません。

起こってしまった筋肉痛に対する治療としてはエビデンスの高いものはなく、よく行われている冷却やマッサージが有効とされています1)。本当に冷やすほうがよいのか、温めるのがよいかは論争が続いています2)

2022/05/13

健康講座491 現代におけるSU剤の位置

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 最近、新薬が次々でており、処方数が減ったSU薬。低血糖を来しやすい、血糖変動が大きくなるなどで、いまや悪者扱いされている感もあります。かつては、経口薬といえばSU薬(BG薬はあったもののほとんど使われなかった)、注射剤といえばインスリン(それも速効型と中間型の2種類しかない)、などという時代がありました。

今回は、SU薬をテーマにしてみたいとおもいます。敢えてね。最近ではこの薬剤をほとんど使用しなくなりました。

SU薬は、スルホンアミド系抗菌薬を研究していた際に、実験動物が低血糖を示したことで発見されたという面白い経緯を持つようです。1957年に誕生し、第一~三世代に分けられ、現在使用されているのは第二世代のグリベンクラミドとグリクラジド、第三世代のグリメピリドであります。血糖非依存性のインスリン分泌促進薬で、作用機序は膵臓のβ細胞にあるSU受容体と結合してATP依存性K+チャネルを遮断し、細胞膜に脱分極を起こして電位依存性Ca2+チャネルを開口させ、細胞内Ca2+濃度を上昇させてインスリン分泌を促進するのです。

血糖降下作用は強力だが、DPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬と違い、血糖非依存性のため低血糖には注意が必要で、日本糖尿病学会の治療ガイドには、使用上の注意として(1)高齢者では低血糖のリスクが高いため少量から投与を開始する、(2)腎機能や肝機能障害の進行した患者では低血糖の危険性が増大する、と記載されています。この2点に気を付けていただければ、コストパフォーマンス的には、それなりに良好な薬剤かとも思われます。

例えばですよ

79歳男性。罹病歴24年の2型糖尿病で、併存疾患は高血圧、脂質異常症、および肺気腫。三大合併症は腎症2期、他はなし。α-GI薬から開始し、その後グリニド薬に変更したが、14年前からSU薬+α-GI(グリメピリド1mg+ボグリボース0.9mg/日)に変更。体重も大きな増減なく標準体重を維持し、HbA1cは6%台前半で低血糖症状もなく、経過は良好であった。

そこで、朝食後2時間値70~80mg/dLが時折見られることから無自覚低血糖の可能性も加味し、後期高齢者になったのを機にグリメピリドを1mgから0.5mgに減量したところ、HbA1cがなんと1%も悪化してしまいましたた。

この患者には肺病変があるのでもともと積極的な運動はできず、HbA1cの季節性変動もない。また、食事量も変わりなく体重変化もないため、SU薬の減量がもっともらしい原因として考えられた。よって、慌てて元の量に戻したなんてケースもあるかもしれません。

このような「よくある日本人糖尿病」で、非肥満のインスリン分泌が少し低いケースがままあります。

新しい経口糖尿病治療薬は、血糖降下作用のみならず大血管障害などに対し少なくとも非劣性であることが必要なのですが、最近の薬剤はむしろ大血管障害や腎症に対しても優越性を持つ薬剤が出てきています。さらには、血糖依存性で低血糖が起こりにくく、高齢者にも使用しやすいです。そのとおりなのですが、エビデンスでいうとSU薬も実は負けてはいないのです。

ネットワークメタ解析を用いて、2型糖尿病患者における左室拡張能を左室心筋重量(LVM)に対する血糖降下薬の効果で評価した結果、SU薬グリクラジドはプラセボと比較してLVMを有意に低下させた唯一の薬剤だったのです(なお、この時SGLT2阻害薬は文献不足により解析対象外)。

左室拡張能の関連因子として、酸化ストレス、炎症性サイトカイン、脂肪毒性、インスリン抵抗性、凝固因子などが挙げられるが、なかでも線溶系活性を制御する凝固因子PAI-1(Plasminogen Activator Inhibitor-1)の血中濃度上昇は、血栓生成の促進、心筋線維化、心筋肥大、動脈硬化の促進および心血管疾患の発症と関連し、2型糖尿病患者では易血栓傾向に傾いていることが知られているようです。

このPAI-1に着目し、2型糖尿病患者におけるSU薬の血中PAI-1濃度への影響をネットワークメタ解析で比較検討したところ、グリクラジドはほかのSU薬に比して血中PAI-1濃度を低下させたようです2)

これは、ADVANCE研究においてグリクラジドが投与された全治療強化群では心血管疾患の発症が少なかったことや、ACCORD研究においてグリクラジド以外の薬剤が投与された治療強化群での心血管疾患発症抑制効果は見られなかったことなど、大規模試験の結果でも裏付けられると思います。

また、Real-Worldデータでは、SU薬単剤またはメトホルミンとの併用療法はメトホルミン単独療法に比べて突然死が少なく、さらにグリメピリドよりグリクラジドのほうが少ないという報告3)や、nationwide studyでは、SU薬単剤はメトホルミンと比較して死亡リスクや心血管リスクを増加させるが、グリクラジドはほかのSU薬より少ないという報告4)もあるのです。

以上より、SU薬のドラッグエフェクトによる違いについては留意した方がよいです。SU薬は血糖降下作用が強力で安価なため、世界各国では2番目の治療薬として少量から用いられており、わが国でも、やせ型の2型糖尿病患者の2~3剤目として専門医に限らず多く処方されているようです。

要するにですよ、SU薬の使用時は単剤で用いるよりは併用するほうが望ましく、少量で使用することにより安全で確実な効果が発揮できる薬剤だということです。また、高齢者糖尿病が激増している中で、本来ならインスリンが望ましいが、手技的な問題や家庭状況により導入が難しい例、あるいは厳格なコントロールまでは必要ないインスリン分泌の少ない例などは良い適応かと考えられます。さらに、とても安価であるのです。武器は、使い方ですので、使用者次第で良くも悪くもなります。


2022/05/11

健康講座490 新型コロナで糖尿病発症か

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患に伴い糖尿病の新規発症が増加することが報告されているようですが、その多くは一過性の糖代謝異常であることを示すデータが掲載されたようでございます。COVID-19罹患前から既に存在していた耐糖能異常が、炎症性ストレスの負荷によって悪化し一時的に糖尿病域の高血糖となり、それがCOVID-19治療中に発見されるというケースが多いのではないかとのことでございます。

 研究対象は、2020年3月1日~9月27日に三次医療機関であるマサチューセッツ総合病院に入院した18歳以上のCOVID-19患者1,902人。このうち594人(31.2%)が、入院中に糖尿病であることが確認されていました。この患者群を2021年7月まで追跡して、糖代謝レベルの変化を検討しました。なお、594人中77人(13.0%)は、過去に糖尿病と診断されていない新規発症者だったようです。

 まず、COVID-19入院以前から糖尿病を有していた患者と、入院中に新たに糖尿病と診断された患者を比較した結果を見ると、後者は若年であり(中央値64.03対54.12歳)、血糖値は低く(同184対143.5mg/dL)、炎症マーカーのCRPが高い(同74.8対128.5mg/dL)といった違いが認められたようです。

 次に、COVID-19の転帰を比較すると、新たに糖尿病と診断された患者は、入院期間が長く(同8対20日)、ICU入室率が高い(36.17対72.73%)という有意差が見られたのです。一方、インスリン治療を要した期間は、COVID-19罹患前から糖尿病を有していた患者の方が長かったようですが、死亡率は有意差がなかったとのことです。

 COVID-19入院中に新たに糖尿病と診断され、生存退院した64人のうち、中央値323日の追跡期間中、糖尿病域の高血糖が持続したのは36人(56.3%)であり、26人(40.6%)は正常域または境界域に寛解したようです。なお、糖尿病域の高血糖が持続していた36人のうち、追跡終了時点でインスリン療法を必要としていたのは5人だったようです。

 COVID-19罹患に伴い新たに診断される糖尿病の成因は、インスリン分泌細胞であるβ細胞の破壊ではなく、ストレスによる急性のインスリン抵抗性が主要なメカニズムだと考えられそうです。そのような成因で発症した糖尿病は、一般的に永続的なものでないと思われます。COVID-19罹患時に糖尿病を発症した患者は、COVID-19治癒後にもインスリンやその他の血糖降下薬が、長期間必要になるとは限らないようです。

2022/05/09

健康講座489 初期起立性低血圧の簡便な対策

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 立ち上がったときに急激に生じる血圧低下を初期起立性低血圧というようです。初期起立性低血圧では、目まいやふらつき、目のかすみ、吐き気、意識の消失などが生じ、それが転倒につながることもあります。最大40%の人が初期起立性低血圧を経験するとされているにもかかわらず、初期起立性低血圧の発症機序や症状の管理、治療については不明点が多いのが実情でございます。そうした中、簡単に行える2つの対処法が初期起立性低血圧に有効であることが新たな研究で示されました。カルガリー大学(カナダ)カミング医学部によるこの研究結果です。


 起立性低血圧には、初期起立性低血圧をはじめさまざまな形態があるようです。典型的な起立性低血圧は、発症が起立後3分以内と緩やかで、持続時間も長く、糖尿病や心疾患のある高齢者によく生じるものです。これに対して、初期起立性低血圧は血圧低下が特に急激であり、起立後15~30秒以内に起こるが、45〜60秒以内に消失し、比較的若い人や健康な人に頻発するのです。起立した際に起きる下半身の血管の急激かつ過剰な膨張が、脳への血流の一時的な減少をもたらすと考えられているようです。

 今回の研究では、初期起立性低血圧に付随する症状を抑えるための対処法として、立ち上がる直前または直後に下半身の筋肉を動かすことの効果を検証しました。試験参加者は、起立直後の失神の既往歴を持ち、月に4回以上の失神、または失神性目まいを経験している女性24人(平均年齢32±8歳)。うち2人は、心拍数の記録が不十分であったため除外された。残りの22人には、対処法なし、起立前に大腿の筋肉を使って30秒ほど左右の膝を交互に繰り返し上げ下げする(PREACT策)、起立直後に脚を交差させて大腿と臀部の筋肉を緊張させる(TENSE策)の3パターンで座位から立位の姿勢を取ってもらった、とのことです。

 その結果、参加者全員に2つの対処法の効果が認められ、いずれかの対処法によって起立後の血圧低下が軽減するとともに、症状も緩和することが明らかになったのです。研究グループは、PREACT策は心拍出量(1回拍出量と1分間の拍動回数を掛けたもの)の増加、TENSE策は下半身の圧迫による1回拍出量(心臓が1回の拍動で送り出す血液の量)の増加により効果を発揮したものとの考えを示していました。

 この研究について、若い女性のみを対象とした小規模研究であり、高齢者の場合、この対処法自体が難しい場合があるりそうです。また、転倒防止のためには、カーペットの固定や手すりの設置などの対策も重要ですね。

 初期起立性低血圧の症状が比較的軽い人はこのような対処法を試すと良いかもしれません。しかし、症状が頻発している場合や重い場合には、自己判断せずに医師の診察を受けることをお勧めします。

参考にしてください。

2022/05/06

健康講座488  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する4回目ワクチンのデータ

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBNT162b2ワクチン(Pfizer-BioNTech製)の4回目接種は、4ヵ月以上前に受けた3回目接種と比較して、接種後30日までのCOVID-19関連アウトカムの改善に有効であることが示されました。イスラエルの半数超の国民が加入する健康保険データを基に解析して報告されました。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のB.1.1.529(オミクロン株)による感染が拡大するとともに、COVID-19ワクチンのブースター接種(3回目接種)後の免疫減弱が示されており、いくつかの国では高リスク者への4回目接種が開始されています。


4回目接種者vs.マッチング3回接種者、それぞれ約18万2千人について解析

 研究グループは、イスラエル最大の医療保険組織「Clalit Health Services」のデータベースを用い、同国でオミクロン株が優勢であった2022年1月3日~2月18日のデータを解析しました。対象は、60歳以上で研究期間中に4回目接種を受ける資格があり(すなわち、少なくとも4ヵ月前に3回目接種済み)、SARS-CoV-2感染歴がない人であります。

 研究期間の各日に4回目接種を受けた人(4回目接種群)、ならびに4回目接種者と交絡因子(年齢、性別、居住区等)がマッチした同日時点でまだ4回目接種を受けていない人(対照群)について、マッチングした日からSARS-CoV-2感染、死亡、30日間、2022年2月18日、または対照者が4回目接種を受ける日のいずれか早い日まで追跡したようです。

 主要評価項目は、PCR検査で確認されたSARS-CoV-2感染、症候性COVID-19、COVID-19関連入院、重症COVID-19およびCOVID-19関連死であります。4回目接種後7~30日目および14~30日目の2期間について、4回目接種の相対的有効性を解析しました。解析対象は、適格基準を満たした4回目接種群18万2,122例、対照群18万2,122例であったようです。

結果

4回目接種、入院・重症化・死亡に高い効果、感染・発症予防効果は45~55%

 詳細としては、4回目接種後7~30日目の相対的有効率は、PCR検査で確認されたSARS-CoV-2感染に関して45%(95%信頼区間[CI]:44~47)、症候性COVID-19が55%(53~58)、COVID-19関連入院が68%(59~74)、重症COVID-19が62%(50~74)、COVID-19関連死が74%(50~90)であったようです。

 4回目接種後14~30日目における相対的有効率は、SARS-CoV-2感染52%(95%CI:49~54)、症候性COVID-19が61%(58~64)、COVID-19関連入院72%(63~79)、重症COVID-19が64%(48~77)およびCOVID-19関連死76%(48~91)でありました。

 4回目接種後7~30日目における絶対リスク差(3回接種vs.4回接種)は、COVID-19関連入院が180.1例/10万人(95%CI:142.8~211.9)、重症COVID-19が68.8例/10万人(48.5~91.9)でありました。
原著

ロゴ決定

ロゴ決定 小川糖尿病内科クリニック

皆さま、こんにちは。 当院のロゴが決定いたしました。 可愛らしいうさぎをモチーフとして、小さなお花をあしらいました。 また、周りは院長の名字である「小川」の「O(オー)」で囲っております。 同時に、世界糖尿病デーのシンボルであるブルーサークルを 意識したロゴとなって...