金融資産的な財産、世界遺産、東京オリンピックがもたらすような社会貢献。
こちらは健康講座ですので上記いずれも違い、糖尿病についての遺産について述べます。
遺産を辞書で調べますと
遺産】
(United Kingdom Prospective Diabetes Study) |
2型糖尿病に対する厳格な血糖コントロールによる合併症抑制効果
2型糖尿病患者を対象に,血糖コントロールによって合併症が抑制できるかを検討した英国の大規模疫学研究。10年間の追跡では血糖降下薬による厳格な血糖コントロールにより細小血管障害が予防できることが示された(UKPDS 33)。さらに10年後の解析では大血管障害に対する抑制効果も発表され,治療初期の血糖管理が後年の合併症を減少させる “legacy effect(遺産効果)”が示された(UKPDS 80)。
要は2 型糖尿病では早期に厳格コントロールをすれば,細小血管症の発症が抑制され,また時間はかかるものの大血管症も抑制されることが示されました.
さらに簡単に言えば糖尿病になって早期に治療しておくとそれが遺産として残り、未来の大血管合併症(脳梗塞や心筋梗塞)を防げますよということです。
では、最初に糖尿病がみつかって10年間きっちり治療すればあとは放置してもよいのか?
それについて示唆の富むデータもでてきておりいずれ御紹介します。
いずれにしろ遺産は使い込めばなくなるものなので、糖尿病治療も例外ではないようです。
つまり、治療をやめると合併症予防効果は徐々に低下してしまいます。
ですのでどの病気もそうなのですが、糖尿病も早期発見・早期治療が肝要です。
もちろんそれを続けなければなりません。
プレビルドな当院が発するのも僭越ですが、東海市周辺における糖尿病早期発見・早期治療への方略のヒントを得ました。
それは東海市を代表する 公立西知多総合病院 内分泌・代謝内科 部長 加藤二郎 先生から有難いお話を頂戴しました。
加藤先生はトヨタ記念病院へお勤めの後西知多総合病院へみえた先生です。
トヨタ記念病院でも早期の時点で糖尿病教育入院をされた患者様はそうでない患者様より
血糖管理のサロゲートマーカーであるHbA1cが数年にわたり安定して低かったそうです。
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