こんにちは。
小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。
先日七つの掛け持ち修行場のひとつ、守山いつき病院を退職しました。
いつき会の一角を担い、病院のため入院施設もあります。
法人としては透析治療が主となります。
守山いつき病院では、透析患者さんの中でも入院が必要になるほどの重症の集まりです。
私自身もこちらでは透析室での勤務をしておりました。
糖尿病の合併症は多岐に渡りますが、そのなかでも三大合併症のひとつが糖尿病腎症です。
糖尿病腎症のなれの果てが腎不全となり、人工透析がないと死に至る体にまで蝕まれます。
人工透析の原因のほとんどが糖尿病腎症と腎硬化症です。
糖尿病腎症は文字通り、糖尿病の治療をきちんとできずに陥る状態です。
腎硬化症とは高血圧症を主因として、腎臓の動脈が蝕まれて腎不全に至る病態です。
つまり、糖尿病と高血圧症という有名な生活習慣病がどちらも腎不全から透析になってしまう危険があるのです。
慢性透析になってしまいますと週に三回透析に通い、一回3から4時間程度身動きがとれません。
私は守山いつき病院でこのような重症患者さんと向き合い、本当に大変な思いをされているなと感じました。
透析になってしまってからできることは限られており、原則透析は離脱が困難です。
透析治療を学びながら感じるのはやはり、現代医療では透析になったら腎移植をもってしても完治ではなく、腎移植は簡単にはできません。
ですので、腎不全や透析に至らないように糖尿病や高血圧症をはじめとする生活習慣病の早期治療が肝要だと考えます。
早期治療のためには早期発見が必要であり、さらに言えば早期予防にてそもそも罹患しないことも極めて肝要です。
守山いつき病院での経験を活かし、一人でも多く透析や腎不全に至らないようにできるよう小川糖尿病内科クリニックで早期の適正医療を実施したく思います。
守山いつき病院ありがとうございました。
2019/06/10
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