こんにちは。
小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。
痩せていても筋肉量が少なく、骨格筋に異所性脂肪が蓄積している女性は高血糖になりやすい可能性のあることが、順天堂大学大学院スポートロジーセンター長の河盛隆造氏や同大学院准教授の田村好史氏らの研究グループの検討で分かった。これまで痩せている女性は糖尿病の発症リスクが高いことが報告されている。研究グループはその理由として筋肉の量と質の関与が考えられることから、痩せている女性は筋肉の量を増やし、質を改善するような食事と運動を心掛ける必要があるとしている。詳細は「Journal of the Endocrine Society」2月19日オンライン版に掲載された。
女性は肥満だけでなく、BMIが18.5未満の「痩せ」の女性の増加も国際的に問題視されている。日本人も例外ではなく、女性の8人に1人、20歳代の女性では5人に1人以上が痩せと判定されている。一方で、これまでの研究で痩せた女性は肥満した女性と同様に糖尿病の発症リスクが高いことが報告されているが、痩せた女性における糖代謝については十分に検討されていない。研究グループは今回、若年女性と閉経後女性を対象に糖代謝と身体的な特徴を適正体重の女性と比較する研究を行った。
研究グループによると、痩せて筋肉量が少ない女性は、食後に十分な量のブドウ糖を筋肉に取り込めず高血糖を来しやすくなるほか、筋肉への脂肪蓄積はインスリン抵抗性を引き起こし、ブドウ糖を筋肉に取り込めなくなって高血糖になりやすくなる機序が考えられるという。
痩せた女性でも糖尿病リスクが高まる要因には、筋肉の質と量が関与している可能性がある。こうした女性はバランスの取れた食事を適量取り、レジスタンス運動や有酸素運動を行って筋肉の質と量を高めることが大切だ。
2019/08/04
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ロゴ決定
ロゴ決定 小川糖尿病内科クリニック
皆さま、こんにちは。 当院のロゴが決定いたしました。 可愛らしいうさぎをモチーフとして、小さなお花をあしらいました。 また、周りは院長の名字である「小川」の「O(オー)」で囲っております。 同時に、世界糖尿病デーのシンボルであるブルーサークルを 意識したロゴとなって...

-
◇発熱外来について◇ 患者様の安全・安心を最優先し、定期診察・一般診療・ワクチン接種の方と、風邪症状(咳・鼻水・発熱(37.5度以上)や頭痛など)に、1つでも当てはまる方の診療場所を分けて診察いたします。 ◇発熱外来の流れ◇ ①咳・鼻水・発熱(37.5度以上)や頭痛などがあるか...
-
こんにちは。 小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。 インスリン注射を行っている患者さん、注射回数や注射の単位が何年も変わっていない ことはないでしょうか? 糖尿病は、血糖を下げるインスリンというホルモンが出にくい場合と効かない場合に大きく分けられます。 実...
-
はじめまして。 2019年9月に、生まれ育った大府市からほど近い東海市で、内科・糖尿病内科のクリニックを開院する運びとなりました。 病気だけでなく患者さん自身に寄り添う診療ができる内科全般、患者さんの日常生活に大きく関わる糖尿病内科診療に積極的に取り組んできました。 ...
-
こんにちは。 小川糖尿病内科クリニックの小川義隆です。 4万4,000例を超える新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疫学的調査結果が報告されました。 COVID-19は確定例の約81%で軽度であり、致命率は2.3%と非常に低いです。1,023例の死亡のうち、過...
0 件のコメント:
コメントを投稿