こんにちは。
小川糖尿病内科クリニック院長の小川です。
糖尿病患者の血糖コントロール指標として汎用されるHbA1c検査の診断精度は、従来の経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)には及ばない可能性があることが示された。
OGTTで糖尿病と診断された患者の4分の3は、HbA1c検査では見逃されていることが分かったという。
米国国民健康栄養調査(NHANES)の2005~2014年のデータを用いて、糖尿病の診断歴のない成人(20歳以上)9,000人を対象に、HbA1c、OGTTの基準を用いた糖尿病の診断精度を比較検討した。
その結果、糖尿病の診断精度はOGTTがHbA1cを上回り、OGTT基準で診断された患者の約73%がHbA1c基準では見逃されていることが分かった。逆に、HbA1c基準で診断されても、OGTT基準では見逃された患者の割合は約15%にとどまっていた。
HbA1cが国際的に糖尿病の診断基準に採用された2010年以降、絶食が不要といった利便性もあり、この検査はさらに広く普及している。しかし、HbA1cだけに頼っていると、糖尿病の早期発見、早期治療の機会を逃してしまうかもしれない。糖尿病のリスク因子があったり、糖尿病が疑われる場合には、まずはOGTTを行うのが望ましい。
OGTTの測定では、患者は8時間以上絶食した後に医療機関を受診して空腹のまま採血し、血糖値を測定する。その後、ブドウ糖を摂取し、30分、1時間、2時間後に採血して血糖値を測定する。検査には1~3時間程度かかる検査ではあります。
健診で空腹時血糖100㎎/dl以上やHbA1c6%以上の方は一度、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)をお勧めします。
2019/12/07
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