2021/09/27

健康講座326 昼寝のコツ

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 日本人の睡眠時間は世界でダントツ短いとのことで有名だそうです。厚生労働省の『平成27年 国民健康・栄養調査』によると、睡眠時間6時間未満の人がわずか8年で11%も増加し、全体の4割を占めているとのことです。睡眠不足が日常的に継続した先には、健康被害はおろか経済損失としても影響がでるということでございます。


 OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均睡眠時間によると、日本の平均的な睡眠時間は7時間22分で、加盟国で最も短い(OECDの平均は8時間25分)らしいです。

 睡眠不足が積み重なった状態を『睡眠負債』というらしいですが、気づかないくらいわずかな睡眠不足でも、蓄積すると大きな影響を及ぼす可能性があるとのことです。実は、6時間未満で熟眠感を得ている人でも睡眠負債の可能性があり、睡眠不足が日常的な習慣になって、自覚がないというのです。この現象は2003年に、2週間分の負債が蓄積することによるパフォーマンスの低下は、徹夜による負債に匹敵することが示されたようです。

 睡眠負債を抱えた人が働きに出れば、仕事効率に影響を及ぼしパフォーマンス低下は避けられないです。2018年度『企業の睡眠負債』実態調査によると、仕事中に眠気を感じているのは8割近く、うち2割は毎日眠気を感じていたのです。回答者の6割近くが生産性への影響を訴えたということです。

 睡眠不足にならない生活習慣を心がけることが一番ですが、睡眠不足が避けられない場合もあることでしょう。そのような時に、巷では有名な、コーヒーナップというものがございます。コーヒーに含まれるカフェインの効果は摂取後20~30分後に効果を発揮するのです。 また、人間の脳の活動は起きてから約12時間後に低下傾向に陥ることから、(脳の活動が低下する前)昼食時にコーヒーを飲んで仮眠をとると、カフェインの効果で目が覚めやすく、午後の仕事が効率的にできるのです。まとまった睡眠時間が取れない人も、仕事中に眠気が襲ってきたときに10~15分の昼寝を取り入れることで、脳がスッキリして業務効率も上がるといわれております。

 昼寝は寝すぎるとよくないデータもあり、1時間以内にとどめるのが良いようです。
参考文

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