2021/11/25

健康講座392 α-リノレン酸(ALA)の摂取量と心血管死

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 食事によるα-リノレン酸(ALA)の摂取量が多い集団は少ない集団に比べ、全死因死亡や心血管疾患(CVD)死、冠動脈疾患(CHD)死のリスクが有意に低く、ALAの血中濃度が高いと全死因死亡とCHDによる死亡のリスクが低下することが示されたようです。

 研究グループは、ALAの食事摂取量やその組織バイオマーカーと、全死因死亡、CVD死、がん死との関連の評価を目的に、メタ解析を行ったようです。

 解析には、成人(年齢18歳以上)を対象とした前向きコホート研究で、ALAの食事摂取量または組織バイオマーカー(脂肪組織、血液)と、全死因死亡、CVD死、CHD死、がん死との関連の相対リスク推定値のデータを記載した論文が含まれました。

全死因死亡やCVD死、CHD死のリスクが有意に低下

 前向きコホート研究の41の論文が、系統的レビューとメタ解析の対象となった。各試験の追跡期間は2~32年で、この間に19万8,113例が死亡し、このうち6万2,773例がCVD死、6万5,954例はがん死であった。

 メタ解析では、ALA摂取量が最も多い群は最も少ない群に比べ、全死因死亡のリスクが有意に低かったようです。最高摂取量群では1万人年当たり113件の全死因死亡が回避されることが示されたのです。

 一つの参考までに。

原著

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