2021/11/26

健康講座393 COVID-19ワクチンの追加接種について

皆さんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンについて、今後のCOVID-19ワクチンの追加接種などに関する説明会を開催したようです。

ワクチン追加接種のスケジュール

(1)3回目の追加接種について
【ワクチンの対象者】
・感染拡大防止及び重症化予防の観点から、1回目・2回目の接種が完了していない者への接種機会の提供を継続するとともに、2回接種完了者すべてに対して追加接種の機会を提供する。
・18歳以上の者に対する追加接種としてファイザー社ワクチンが薬事承認されたことを踏まえ、まずは18歳以上の者を予防接種法上の特例臨時接種に位置付ける。
・重症化リスクの高い者、重症化リスクの高い者と接触の多い者、職業上の理由などによりウイルス曝露リスクの高い者については、とくに追加接種を推奨する。
【使用するワクチン】
1回目・2回目に用いたワクチンの種類にかかわらず、mRNAワクチン(ファイザー社ワクチンまたモデルナ社ワクチン)を用いることが適当。
(※mRNAワクチン以外のワクチンの使用は科学的知見を踏まえ引き続き検討)
・当面は、薬事承認されているファイザー社ワクチンを使用することとし、追加接種にモデルナ社ワクチンを使用することに関しては、薬事審査の結果を待って改めて議論する。
【2回目接種完了からの接種間隔】
2回目接種完了から原則8ヵ月以上とする。
(2)小児(5~11歳)の新型コロナワクチンの接種について
 小児の感染状況、諸外国の対応状況および小児に対するワクチンの有効性・安全性を整理した上で、議論する。
(3)特例臨時接種の期間について
 現行の期間(令和4年2月28日まで)を延長し、令和4年9月30日までとする。


 アナフィラキシーなどの副反応に関する報告を次のようにまとめている。

【アナフィラキシーについて】
・武田モデルナ社ワクチンは10月24日までに製造販売業者報告は491件だった(うちブライトン分類に基づく評価においては、アナフィラキシーと評価されたものは50件)。
・アストラゼネカ社ワクチンは10月24日までに医療機関報告は3件あり。
・年齢、性別別の解析結果では、若年の女性においてアナフィラキシーの報告頻度が多い傾向がみられている。
・アナフィラキシー疑いとして報告され、転帰が確認されたほとんどの例で軽快したことが判明している。
【心筋炎関連事象について】
COVID19感染症により心筋炎を合併する確率は、ワクチン接種後に心筋炎を発症する確率と比較して高い。ワクチン接種後の心筋炎については、国内外において、若年男性で2回目接種後4日以内の発症報告が多い。
・国内における年齢、性別別の報告頻度に係る集団的な解析で、10歳代および20歳代男性の報告頻度が多く、10歳代および20歳代男性についてファイザー社ワクチンに比べて、モデルナ社ワクチン接種後の報告頻度が高い。
・心筋炎関連事象疑い事例の死亡の報告頻度は一般人口と比べて高かったが、若年の年代別の死亡全体の報告頻度は一般人口と比べて低かった。
・心筋炎関連事象の転帰は、発症しても軽症であることが多いとされている。国内で報告があった若年男性の事例では、死亡例や重症例も報告されているが、引き続き、転帰が確認可能であった多くの事例で、軽快または回復が確認されている。
【血小板減少症を伴う血栓症について】
 ファイザー社ワクチンについては12件、モデルナ社ワクチンについては2件、アストラゼネカ社ワクチンについては1件が、血小板減少症を伴う血栓症と評価された。
【年齢・性別に関して】
・mRNAワクチンにおいては、アナフィラキシーおよび心筋炎関連事象以外の副反応疑い報告全体の報告頻度についても、若年者において報告頻度が多い傾向がみられている。
・死亡報告については高齢者において報告頻度が多い傾向がみられてれいる。

   参考

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