2023/02/03

健康講座567 加工食品と大腸がん

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 ソーセージやインスタント麺といった超加工食品の摂取量が多い男性は、大腸がんリスクが高く、女性では超加工食品摂取量と同リスクの関連はなかったが、調理済み/加熱した混合料理の摂取量が多いと、大腸がんリスクが高いといった関連が、米国・タフツ大学よる検討で示されたようです。

 研究グループは、米国の医療従事者追跡調査に参加した男性4万6,341人、看護師健康調査に参加した女性15万9,907人から、食事摂取量の記録があり、ベースラインでがんの診断を受けていなかった参加者を対象に、超加工食品の摂取と大腸がんリスクとの関連を調べたものです。

 超加工食品の例としては、炭酸飲料、ソーセージ、ビスケット、キャンディー、インスタントスープ/麺、甘味/塩味スナック菓子、加糖牛乳およびフルーツ飲料などが含まれました。追跡期間24~28年間で、大腸がん3,216例(男性1,294例、女性1,922例)が報告されました。
 男性では、超加工食品摂取量の最高五分位範囲群が最低五分位範囲群と比べ、大腸がんリスクが29%高かったようです。こうしたリスク増大の関連性は、遠位大腸がんでのみ認められたとのことです。さらに、BMIや食事の栄養面の質指標で補正後も、関連性は有意なままだったとのことです。
 一方で女性については、超加工食品摂取量と大腸がんリスクとの関連は認められなかったようです。

 サブグループ解析では、男性は肉/鶏肉/魚介類ベースの調理済み食品や加糖飲料、女性は調理済み/加熱した混合料理の摂取量が多いほど、大腸がんリスク増大との関連が認められました。

 女性では、ヨーグルトや乳製品ベースのデザートの摂取量が多いほど、大腸がんリスクが低いことも認められたようです。
原著

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