2024/09/06

健康講座 「ノンアルコールで始める健康生活:減酒への第一歩」

 こんにちは!今回は、糖尿病予防や健康的なライフスタイルの維持に役立つ「お酒を減らす3つの方法」についてお話しします。アルコールの飲みすぎが、糖尿病や肥満、さらには仕事のストレスにどのような影響を与えるかを解説しながら、無理なくアルコールを減らす方法をご紹介します。ぜひ最後までお読みくださいね。



アルコールの飲みすぎは糖尿病リスクを高める

まず、アルコールを飲みすぎるとどのような健康リスクがあるかをご存じでしょうか?
アルコールの過剰摂取は、肝障害、2型糖尿病、高血圧、心疾患、胃腸障害、がん、メンタルヘルスの不調など、さまざまなリスクを高めることが報告されています。特に、糖尿病と肥満を抱える方々にとって、アルコールの摂取量を管理することは非常に重要です。

米国ペンシルバニア大学の研究によると、糖尿病治療を受けている肥満の人がアルコール摂取を減らすと、体重が減り、さらに血糖値の改善やHbA1cの低下につながる可能性があるそうです。

また、日本では厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を策定しており、飲酒量の目安が定められています。男性の場合、1日の純アルコール摂取量が40g以上、女性は20g以上が生活習慣病リスクを高めるとされています。例えば、ビール500mLや日本酒1合(180mL)などがこの基準に相当します。これを踏まえつつ、以下の3つの方法を試してみましょう。

1. ノンアルコール飲料を活用する

アルコールを減らしたいとき、ノンアルコール飲料を利用するのはとても効果的です。筑波大学が行った研究では、12週間にわたりノンアルコール飲料を提供したグループの飲酒量が平均で1日11.5g減少したという結果が出ました。しかも、この減少は提供が終了してからも8週間持続したそうです。
ノンアルコール飲料は、アルコール飲料の代替品として取り入れやすく、体や心への負担も少ないため、気軽に始められる方法です。これを機に、まずは週に1~2回ノンアルコール飲料に置き換えてみるのはいかがでしょうか?

2. アルコール飲料のカロリー表示をチェックする

次に、アルコール飲料のカロリーを確認することも効果的です。英国のユニバーシティ カレッジ ロンドンによるアンケート調査では、飲酒量の多い人の54%が、アルコール飲料のカロリー表示を見たことで飲酒習慣を変えたいと感じたことが示されています。また、カロリー表示を確認したことで、低カロリーの飲み物を選んだり、飲酒量や頻度を減らしたりする人も増えました。
体重管理や健康改善のためにも、カロリー表示を意識して、飲酒の際に選ぶアルコール飲料を見直してみましょう。

3. 1杯の量を少なくする

最後に、アルコール飲料の1杯の量を減らす方法があります。英国のケンブリッジ大学の研究では、大容量のワインをメニューから外し、小容量のワインを提供した結果、全体的なワインの販売量が7.6%減少したことが確認されました。
1回の飲酒量を少し減らすだけでも、アルコール摂取量を効果的に減らすことができるのです。飲む量を一度に減らすのが難しい場合、最初は少量ずつ、たとえばビール1杯を半分の量にするなど、無理なく取り組んでみましょう。

まとめ

アルコールの飲みすぎは、糖尿病や肥満のリスクを高める要因の一つです。特に仕事のストレスが飲酒のきっかけになってしまうことも多いので、ストレス対策と合わせて、今回ご紹介した3つの方法を試してみてください。ノンアルコール飲料の利用、カロリー表示のチェック、そしてポーションサイズを減らす工夫を取り入れることで、無理なく健康的な飲酒習慣を手に入れましょう。

お酒を楽しむときも、健康を大切にしながらバランスの取れた生活を心がけてくださいね!

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