2024/10/04

小川糖尿病内科クリニック健康講座836:「腹部肥満と心血管疾患リスク - 運動による打ち消し効果」


 最近の研究により、適切な運動が腹部肥満に伴う心血管疾患(CVD)のリスクを減少させる可能性が示唆されています。この研究は、UK Biobankのデータベースを用いて、70,830人の参加者を平均6.8年間追跡しました。参加者は、主要な慢性病がなく、加速度計を用いて測定された身体活動データを持つ50歳以上の男女です。

研究の結果、特に低い強度の運動をしている人々において、腹部肥満が心血管疾患イベントのリスクを高めることが見られました。しかし、週に約500分の中強度から高強度の身体活動、または週に約30~35分の高強度の身体活動を行うことで、腹部肥満と心血管疾患イベントのリスクとの関連が相殺されました。これは、定期的な運動が腹部肥満による健康リスクを減少させる効果的な手段であることを示唆しています。

小川糖尿病内科クリニックでは、この研究を基に、患者さんへの健康指導において、適切な運動の重要性を強調しています。腹部肥満だけでなく、心血管疾患のリスクを減少させるためには、身体活動を増やすことが重要です。日常生活において適度な運動を取り入れることで、より健康的な生活を送ることが可能になります。

当クリニックでは、患者さん一人ひとりに合わせた運動プランを提案し、健康維持と疾患予防に寄与するサポートを行っています。心血管疾患のリスクが高い方、腹部肥満に悩む方には、特にこのようなライフスタイルの変更が効果的です。適切な運動療法によって、健康リスクを管理し、より良い生活を送る手助けをします。

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ロゴ決定 小川糖尿病内科クリニック

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