2019/03/12

健康講座4~増える脳卒中、認知症 人工甘味料飲料で?~

こんばんは。

今回は米アルバート・アインシュタイン医科大学准教授のYasmin Mossavar-Rahmani氏らの研究の紹介です。

高齢女性は、人工甘味料を添加した炭酸飲料や清涼飲料水の摂取量が多いほど、脳卒中の発症リスクが高まる可能性があるとのことです。

この研究は、1993~1998年にWomen's Health Initiative女性8万1,714人(参加当時は50~79歳)を対象に、平均で11.9年間、前向きに追跡したもの。参加した女性には、人工甘味料入りの炭酸飲料や清涼飲料水の摂取頻度を尋ねた。

その結果、人工甘味料入り飲料を多量に摂取すると、心血管疾患リスクが上昇することが分かった。人工甘味料入り飲料を1日2杯以上飲む女性は、週に1杯未満の女性に比べて全体的に脳卒中リスクは23%高く、脳梗塞リスクは31%高かったほか、冠動脈疾患リスクは29%、全死亡リスクは16%高いことが明らかになった。

少し条件が限定的なデータです。

海外の女性であることから解釈は難しいですね。

ただ人工甘味料だから砂糖は入ってないから大丈夫でしょ、という声がしばしば聴かれますが必ずしもそうではないことの示唆にはなります。

今日の昼に0KCALのコーラを飲んだ私が書くのもなんですがご参考までに。


さらにもう一つ御紹介しておきます。

人工甘味料入り飲料はカロリーが低く、砂糖の含有量が抑えられているため、砂糖入り飲料より健康的と思われているが、人工甘味料の摂取が認知症リスクと関連していたという報告もある。

スペイン・ナバラ大学のMariana I Munoz-Garcia氏らの縦断的な検討では、人工甘味料の摂取で6年後の認知機能低下と有意に関連がみられたが、砂糖入り飲料では有意ではなかったことが報告された。

原著論文

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