こんにちは。
小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。
果物や野菜、魚、オリーブ油、ナッツ、全粒穀物などが豊富な地中海食が心疾患予防に有用とする新たな報告が、「JAMA Network Open」に掲載された。この報告によると、地中海食に近い食事を取り続けた女性では、そうでない女性に比べて心疾患リスクが25%低いことが分かった。また、こうした地中海食の心疾患予防効果には、炎症や糖代謝、肥満度といった従来の心血管リスク因子が影響していることも明らかになった。
米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のShafqat Ahmad氏らは、米国のWomen's Health Study(WHS)に参加した健康な女性2万5,994人(平均年齢54.7歳)を対象に、地中海食の遵守度で3つのグループに分けて、最長で12年間追跡した。
その結果、地中海食の遵守度が最も低い群に比べ、遵守度が中程度だった群では心疾患リスクが23%低く、遵守度が最も高い群では28%低いことが分かった。また、地中海食の遵守度が中程度の群と最も高い群を合わせると、最も低い群に比べて心疾患リスクは25%低かった。
地中海食に近い食事を取り続けた女性にみられた心疾患リスクの低減度は、コレステロール低下薬のスタチンや他の心疾患予防薬を服用した場合と同程度だとしている。
地中海食による心疾患リスクの低減効果は、これまでにも報告されているが、その理由は明らかになっていなかった。こうした心疾患リスク低減の29.2%は、地中海食による炎症の低減と関連していることを突き止めた。他にも、心疾患リスクの低減には、糖代謝およびインスリン抵抗性の改善(27.9%)と肥満度(BMI)の減少(7.3%)のほか、血圧(26.6%)とコレステロール値(26.0%)などの変化とも関連していた。
炎症や糖代謝、インスリン抵抗性のほか、血圧と脂質といった従来の心血管リスク因子が、長期にわたる地中海食による心血管疾患の予防効果と関与していることが分かった。
2019/11/12
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