こんにちは。
小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。
減量に人気の糖質制限食にはさまざまな種類があるが、糖質制限を続けていると心房細動を発症するリスクが上昇する可能性があることが、中山大学(Sun Yat-Sen University、中国)のXiaodong Zhuang氏らが実施した研究から明らかになった。
心房細動は不整脈の一種で、健康な人では心臓は規則正しいリズムで拍動するのに対し、心房細動患者では時々震えるように拍動する。心房細動があると心臓のポンプ機能が低下するため、心臓の中に血液が滞留し、血栓ができやすい状態になる。
この研究は、米国立衛生研究所(NIH)が地域住民を対象にアテローム性動脈硬化症リスクを検討した「ARIC(Atherosclerosis Risk in Communities)」研究と呼ばれる観察研究のデータを用いたもの。研究開始時点で心房細動がなかった男女約1万4,000人を対象に、1985年から20年以上にわたり追跡したデータを分析した。平均で22年間の追跡期間中に約1,900人が心房細動を発症した。
食物摂取頻度調査票への回答に基づき、参加者を(1)糖質制限群(1日当たりのカロリー摂取量に占める糖質の割合が45%未満)(2)糖質を適度に摂取する群(同45~52%)(3)糖質を豊富に摂取する群(同52%超)に分けて分析した。
その結果、糖質制限群では、糖質を適度に摂取する群と比べて心房細動リスクは18%高く、糖質を豊富に摂取する群と比べてリスクは16%高いことが分かった。こうした関連は、糖質の代わりに摂取したたんぱく質や脂質の種類に関係なく認められたという。
これらの因果関係が証明されたわけではないが、過度な糖質制限食が健康に悪影響をもたらす複数の要因を挙げている。その一つとして、糖質を制限すると体内の水分が排出されて短期間で減量できるが、同時に脱水状態にも陥りやすく、これが心房細動を引き起こす可能性があるという。また、糖質制限食は電解質異常をもたらし、心臓の拍動リズムにも影響する可能性があるとしている。
2019/11/27
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