こんにちは。
小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。
米国の11万人を超える医療従事者を対象とした研究から、加糖飲料を習慣的に摂取する人は、そうでない人に比べて心血管疾患(CVD)で死亡するリスクが高い可能性があることが示された。加糖飲料の摂取量が多いほどCVDによる死亡リスクは上昇したという。
この研究は、米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のVasanti Malik氏らが行ったもの。医療従事者追跡調査(HPFS)および看護師健康調査(NHS)に参加し、ベースライン時に慢性疾患がなかった男性3万7,716人と女性8万647人を対象に、1980年代から2014年まで長期にわたり追跡したデータを分析した。追跡期間中に7,896人が心疾患または脳卒中により死亡した。
その結果、加糖飲料を1日2回以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、心疾患や脳卒中により死亡するリスクが31%有意に高かった。(P<0.0001)。また、習慣的に加糖飲料を摂取する人は、赤身肉や砂糖の摂取量が多く、果物や野菜の摂取量が少なかったほか、運動量が少なく、体重が多く、喫煙習慣がある確率が高い傾向がみられた。しかし、これらの因子を調整した解析でも、加糖飲料の摂取とCVDによる死亡リスクとの間には関連性が認められた。
加糖飲料には炭酸飲料だけでなく、ジュースやスポーツ飲料、砂糖を加えたコーヒー飲料なども含まる。
また、今回の研究では、1日1回の加糖飲料を人工甘味料入りのものに替えると、心疾患による死亡リスクは低減することも示された。ただし、人工甘味料入りの飲料を1日4回以上飲む女性は、全死亡リスクが高いことも明らかになった。
これまで多くの研究で、加糖飲料の摂取は体重増加や2型糖尿病、心疾患、脳卒中などのリスク上昇と関連することが示されており、総合的にみればこれらの関連性は強く、加糖飲料はできるだけ避けるべきとするエビデンスの一つに数えられる。
2019/11/28
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