2020/02/28

健康講座197~断酒と心房細動

こんにちは。

小川糖尿病内科クリニックです。

習慣的に飲酒をしている心房細動患者が断酒をすることで、不整脈の再発が減少したことが、140例を対象とした多施設共同前向き非盲検無作為化比較試験の結果が示された。これまで、過剰な飲酒が心房細動の新規発症や有害な心房リモデリングと関連することは知られていたが、断酒による心房細動2次予防への効果は明らかにされていなかった。

週に10ドリンク(純アルコール量約12g/杯)以上のAF患者を対象に試験
 研究グループは、オーストラリアの6病院を通じて、週当たりの標準飲酒量が10ドリンク(純アルコール量約12g/杯)以上で、発作性または持続性心房細動があり、ベースラインで洞調律だった成人患者140例を対象に試験を行った。

 被験者を1対1の割合で無作為に2群に分け、一方の群は断酒を行い(断酒群、70例)、もう一方の群は通常どおり飲酒を続けた(対照群、70例)。

 主要エンドポイントは、追跡期間6ヵ月間での心房細動の無再発期間(当初2週間はブランキング期間とし、その間の発作は再発と見なさない)と、心房細動の総負荷(心房細動発作状態の時間の割合)の2点だった。

心房細動再発リスク、断酒群で約45%減
 被験者140例は、85%が男性、平均(±SD)年齢は62±9歳だった。

 断酒群の飲酒量は、試験前の週平均16.8±7.7ドリンクから、週平均2.1±3.7ドリンクへと87.5%減少したのに対し、対照群では試験前の週平均16.4±6.9ドリンクから週平均13.2±6.5ドリンクへと、19.5%の減少だった。

 お酒と心房細動も関連があるようです。
 不整脈のある方は、お酒にも注意しましょうね。





0 件のコメント:

コメントを投稿

ロゴ決定

ロゴ決定 小川糖尿病内科クリニック

皆さま、こんにちは。 当院のロゴが決定いたしました。 可愛らしいうさぎをモチーフとして、小さなお花をあしらいました。 また、周りは院長の名字である「小川」の「O(オー)」で囲っております。 同時に、世界糖尿病デーのシンボルであるブルーサークルを 意識したロゴとなって...