2020/03/09

健康講座203~赤肉と心血管死亡の関連

こんにちは。

小川糖尿病内科クリニックです。

繰り返しの内容もありますが、どうぞお付き合い願います。

 加工肉や未加工赤身肉の摂取量が多い人は心血管疾患や死亡のリスクが高いとする研究結果が掲載された。

 研究は、米国で行われた6件の前向きコホート研究をプール解析したもの。1985~2002年にベースライン登録された対象者2万9,682人(平均年齢53.7±15.7歳、うち男性が44.4%)を2016年8月31日まで19.0年(中央値)追跡し、加工肉、未加工赤身肉、鶏肉、魚の摂取量と、心血管イベント(冠動脈性心疾患、脳卒中、心不全、心血管死の複合エンドポイント)および全死亡との関連を検討した。

 まず心血管イベントとの関連について、各食品を1週間当たり2サービング(標準的な摂取量2回分)摂取した場合の相対リスクを見ると、ソーセージやベーコンなどの加工肉では7%、牛肉や豚肉などの未加工赤身肉では3%、鶏肉では4%の有意なリスク増加が認められた。魚の摂取量とは有意な関連は見られなかった。

 次に全死亡との関連については、加工肉または未加工赤身肉を1週間当たり2サービング摂取した場合、それぞれ3%の有意なリスク増加が認められた。鶏肉や魚の摂取量とは有意な関連は見られなかった。

 今回の研究結果について、加工肉や未加工赤身肉の摂取によって飽和脂肪や塩分の摂取量が多くなることや、肉をたくさん食べるほど野菜や果物の摂取量が不十分になることが影響しているのではないかと考察。赤身肉や加工肉の摂取を控えめにし、果物や野菜、全粒穀物を多く取ることを勧めている。

 
 生活習慣が健康的なものかどうかはたった1つの食べ物で決まるわけではな。野菜と果物をもっと摂取することにも留意が必要です。また、健康には食生活だけではなく、十分に運動することやストレスを減らす取り組みも重要です。

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