みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
いきなり結論ですが、食事における炭水化物の摂取は前立腺がんに関係しているとのことでございます。信頼性の高いデータを用いたスウェーデンの大規模研究から、精製された炭水化物の大量摂取が前立腺がんのリスク増加と関連することが示唆されたのでございます。一方、高リスク前立腺がんとの有意な関連は認められず、精製された炭水化物を多く含む食品がすべて、前立腺がんと関連しているわけではなかったとも書かれております。
食事における炭水化物と食物繊維、およびそれらを含む食品の摂取量と前立腺のリスクとの関連について、全体および重症度別に検討しました。
解析対象は、がん・心血管疾患・糖尿病の既往がなく、カロリー報告者として適切な45~73歳の男性8,128人。フォローアップ期間(中央値:15年間)の後、817人が前立腺がんと診断されました。カロリー調整された栄養素や食品の摂取量と前立腺がんの発症リスクとの関係を検討しました。
主な結果は以下のとおりでございます。
・総炭水化物や食物繊維と前立腺がんとの間に関連性は認められなかった。
・繊維の少ないシリアルの摂取量と前立腺がん全体および低リスクの前立腺がんとの間に、正の相関が認められました。また、ケーキ・ビスケット・米・パスタの摂取量と低リスクの前立腺がんとの間にも、正の相関が認められました(すべて傾向性のp<0.05)。
・砂糖入り飲料の大量摂取は、摂取なしと比べ、症候性前立腺がんのリスク増加と関連していたようです。
精製された炭水化物の大量摂取は、前立腺にはもちろん、様々な健康観点からもよろしくありません。参考にしてください。
原著
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