2021/11/21

健康講座388 新型コロナワクチンの効用

みなさんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


 米国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種プログラムの導入の初期段階に、高齢者におけるCOVID-19患者数やCOVID-19による救急診療部受診数、入院者数が減少し、死者数も減少したことが、米国疾病予防管理センターで示されました。


 米国では、2020年12月中旬に、緊急使用許可(EUA)下に最初のCOVID-19ワクチンの使用が可能となった。2021年6月8日の時点で、全人口の52%が少なくとも1回のワクチン接種を受け、42%は2回の接種を完了しており、このうち65歳以上の接種率はそれぞれ86%および76%に達しているようです。

 本研究は、2020年11月1日~2021年4月10日の期間に、米国の初期段階のCOVID-19ワクチン接種プログラムが、全米の50歳以上の集団におけるCOVID-19患者、救急診療部受診、入院、死亡に及ぼした影響の評価を目的とする研究であります。

 ワクチン接種後と接種前のCOVID-19患者の発生率比の変化を比較した相対的な変化の比は、50~64歳と比較して、65~74歳で53%、75歳以上では62%(59~64)それぞれ減少したのです。

 同様にCOVID-19による救急診療部受診者数は、50~64歳と比較して、65~74歳で61%、75歳以上では77%減少しました。また、COVID-19による入院者数は、50~59歳と比較して、60~69歳で39%、70~79歳で60%、80歳以上では68%低下しました。

 COVID-19による死亡も、50~64歳と比較して、65~74歳で41%、75歳以上では30%減少したようです。

 本研究の結果は、既存のワクチンのすでに確立されている有効性のデータと一致しており、対象者全員の接種率を高めることの重要性を再確認できそうですね。
原著

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