2021/12/19

健康講座416 孤食と心疾患

みなさんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


1人で食事をしている(孤食)高齢女性は心疾患になりやすい可能性が、韓国の研究で示されたようです。孤食は早食いになりやすく、食事内容も不健康になりがちであるため、体重増加や高血圧、コレステロール値の上昇につながり、心疾患リスクが高くなるということでございます。

 今回の研究対象として、2016年の韓国国民健康栄養調査のデータから65歳以上の女性590人を抽出したようです。これらの対象者を、1人で食事をしているか(孤食群)、誰かと一緒に食事をしているか(共食群)で分類し、健康に関わる行動や栄養摂取状況について、群間で比較を行いました。

 その結果、孤食群では共食群に比べて、食品表示ラベルに対する意識が薄く、表示内容の活用頻度も低く、ラベルから受ける影響も低いことが明らかになったようです。また、孤食群では共食群よりも、カロリー、炭水化物、食物繊維、ナトリウム、カリウムの摂取量が少なかったようです。その一方で、冠動脈疾患の症状の1つである狭心症になるリスクは、共食群の2.58倍であることも判明したのです。

 このような女性の心疾患リスクを増大させる根本原因は、栄養価の乏しい食事であり、外食が増え、その結果、脂肪分、糖分、塩分の多い食事を取ることが多くなるらしいです。

 因みにですが、この研究では、1人で食事をする女性のほぼ8割が配偶者を亡くした女性であったようです。このような女性は抑うつ状態であることが多く、また、経済的な困窮や外出を恐れる傾向も認められたようです。

 参考にしてもろうて。

原著

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