2021/12/20

健康講座417 コーシ(ヒ)ーと認知症

みなさんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


 コーヒー、緑茶、カフェインは、認知症予防の潜在的な因子といわれているが、根拠となるエビデンスはあるのでしょうか。中高年の認知症リスクとコーヒー、緑茶、カフェインの摂取との関連を調べてみましょう。

 ある研究は、8年間フォローアップを行ったようです。対象者は、40~74歳の日本の地域住民1万3,757人。2011~13年に自己記入式のアンケート調査を実施した。予測因子は、コーヒー、緑茶の消費量とし、そこからカフェインの摂取量を推定しました。アウトカムは、介護保険データベースより抽出した認知症発症としたようです。

 主な結果は以下のとおりでございます。

・調査期間中の認知症発症数は309例であった。
・コーヒーの消費量が多い人は発症頻度が低く、五分位で最も消費量が多い群(326mL/日以上)は、最も少ない群(26mL/日未満)と比較し有意に低かったようです。
・同様に、カフェイン摂取量が最も多い群は、最も少ない群と比較しHRが有意に低かったのです。
・コーヒーの消費量が1日2~2.9杯および1日3杯以上の人は、0杯の人と比較し低かったようです。
・緑茶の消費量と認知症リスク低下との関連は、60~69歳でのみ有意な関連が認められたようです。

 コーヒーやカフェイン摂取は、とくに男性において、用量依存的に認知症リスクの低下が認められました。1日3杯以上コーヒーを飲んでいる人では、認知症リスクが50%減少することが示唆されたのです。

参考にしてもろうて。

原著

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