2023/04/29

健康講座605 アムロジピンの持続効果

 みなさんどうもこんにちは。小川糖尿病内科クリニックでございます。

アムロジピンは、高血圧や心臓病などの治療に用いられるカルシウム拮抗薬です。アムロジピンの作用は、血管の平滑筋を弛緩させて血圧を下げることによるもので、高血圧や心臓病の治療に有効です。

アムロジピンは、半減期が長いため、徐々に効果が現れ、徐々に効果が消えるため、一度に大量に摂取する必要はありません。また、アムロジピンは、蓄積性があることが知られており、反復投与することで定常状態に達し、効果が持続することが報告されています。

蓄積性とは、投与量が増えるにつれて、薬物の血中濃度が高くなることを指します。アムロジピンの場合、初回投与時の約3倍に達し、以後の蓄積は認められないとされています。この蓄積性は、Ritschel理論や蓄積率によって説明されます。

Ritschel理論は、薬物の蓄積性を予測するための理論です。投与間隔(τ)を半減期(t1/2)で割ったものが3以下であれば、薬物の血中濃度が定常状態に達するとされています。アムロジピンの場合、τは24時間、t1/2は36.5時間であるため、τ/t1/2の値は0.657となり、3以下であるため、アムロジピンは定常状態に達することが予測されます。

また、半減期の5倍の時間が経過すると、薬物の血中濃度は定常状態に達するとされています。アムロジピンの半減期は36.5時間であるため、5倍の時間は約7.6日となります。つまり、アムロジピンは反復投与6〜8日で定常状態に達することが予測されます。

アムロジピンは、蓄積性があるため、初回投与時には低用量から徐々に増やしていくことが推奨されます。また、アムロジピンの投与量が増えると、薬物の副作用が現れることがあります。例えば、頭痛、ふらつき、めまい、顔のほてり、動悸などが挙げられます。そのため、医師の指示に従って正しい用量を守ることが大切です。

アムロジピンの投与は、朝食後に行うことが推奨されます。これは、アムロジピンの作用が徐々に現れるため、朝食後に摂取することで、効果の持続性が高まるためです。また、アムロジピンは、食事や運動の影響を受けやすいため、食事や運動を一定にすることが重要です。

アムロジピンの半減期が長いため、投与を中止しても、薬物の効果が消えるまでには時間がかかることがあります。そのため、医師の指示に従って投与を中止することが重要です。

アムロジピンは、高血圧や心臓病などの治療に有効な薬物です。しかし、薬物の副作用が現れることがあります。そのため、医師の指示に従って正しい用量を守ることが大切です。また、アムロジピンは、反復投与によって蓄積性があるため、投与量の増加に伴って副作用が現れることがあります。そのため、投与量の調整や投与の中止などを行う場合は、医師の指示に従って行うことが重要です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ロゴ決定

ロゴ決定 小川糖尿病内科クリニック

皆さま、こんにちは。 当院のロゴが決定いたしました。 可愛らしいうさぎをモチーフとして、小さなお花をあしらいました。 また、周りは院長の名字である「小川」の「O(オー)」で囲っております。 同時に、世界糖尿病デーのシンボルであるブルーサークルを 意識したロゴとなって...