みなさんどうもこんにちは。小川糖尿病内科クリニックでございます。
当院では体組成計を使い体重測定しております。筋肉量評価についてご質問があったのでこちらに記載させて頂きます。
以下に、筋肉量評価に関する略語とその基準値についてわかりやすく解説し、解釈についても述べます。
- SMI(Skeletal Muscle Index):骨格筋指数のことで、身体の骨格筋量を示す指数です。SMIは、下記の式で求められます。
SMI = 骨格筋量(kg) / (身長(m) x 身長(m))
SMIの基準値は、以下の通りです。
- 男性:18.0以上
- 女性:15.0以上
SMIが基準値を下回る場合、低筋肉量症候群の可能性があります。筋肉量が不足していると、日常生活での動作が困難になったり、高齢者や病気のリスクが高まる場合があります。
- ASM/BW(Appendicular Skeletal Muscle Mass/Body Weight):四肢骨格筋量と体重の比率を示す指標で、身体の上半身や下半身の筋肉量の違いを評価するために使われます。ASM/BWの基準値は、以下の通りです。
- 男性:0.786以上
- 女性:0.650以上
ASM/BWが基準値を下回る場合、四肢の筋肉量が不足していると考えられます。筋肉量が不足すると、高齢者や病気のリスクが高まる場合があります。
- MM/H(Muscle Mass per Height):身長に対する筋肉量を示す指標で、身体のサイズに応じた適切な筋肉量を判断するのに役立ちます。MM/Hの基準値は、以下の通りです。
- 男性:13.0~17.5kg/m
- 女性:11.0~16.0kg/m
MM/Hが基準値を下回る場合、身長に対する筋肉量が不足していると考えられます。筋肉量が不足すると、日常生活での動作が困難になったり、高齢者や病気のリスクが高まる場合があります。
- MM/BW(Muscle Mass per Body Weight):体重に対する筋肉量を示す指標で、全身の筋肉量が健康的な範囲にあるかどうかを評価するのに使われます。MM/BWの基準値は、以下の通りです。
- 男性:30%以上
- 女性:25%以上
MM/BWが基準値を下回る場合、体重に対する筋肉量が不足していると考えられます。全身の筋肉量が不足すると、基礎代謝が低下し、肥満や生活習慣病のリスクが高まる場合があります。
以上のように、筋肉量評価にはさまざまな指標があり、それぞれの基準値を達成することが健康的な筋肉量を維持するために重要です。ただし、個人差があり、年齢や性別、身体的特徴や生活習慣などが影響するため、専門家のアドバイスを受けることが望ましい場合があります。
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