2023/07/02

健康講座708 "自動車依存の罠:運転しやすい町で糖尿病リスクが急上昇!"

 みなさん、こんにちは!小川糖尿病内科クリニックからお届けする今日の話題は、なんと"運転しやすい町ほど糖尿病のリスクが上がる"という驚きの研究結果についてです。

まず、これはカナダ、トロントの研究で、トロントに住む20歳から64歳までの成人のデータをもとに行われました。その数、なんと約147万人!データを見ていくと、そのうち約8万人が研究期間中に糖尿病になったことがわかりました。

さて、ここで話題の"運転しやすさ"ですが、これはどうやって測るのでしょうか。研究者たちは、各地区の建築環境特性を基に、運転する傾向を予測する新しい指標を使ってスコアリングしました。もちろん、これはきちんと検証済みの方法なのでご安心を。

そして、この運転しやすさと糖尿病発症リスクとの関連を調べた結果、何と最も運転しやすい地域に住んでいる人々は、最も運転しにくい地域に住んでいる人々に比べて、糖尿病のリスクが41%も高かったのです!

特に注目すべきは、若い世代、つまり20歳から34歳の間の人々でした。この年齢層では、最も運転しやすい地域に住んでいる人の糖尿病リスクは、最も運転しにくい地域に住んでいる人々に比べてなんと57%も高くなってしまったのです。

また、この関連性は、中所得の地域の住民において最も強く見られました。なんと若者の場合は、糖尿病リスクが96%も高く、高齢者でも46%も高くなってしまったのです。

さて、この結果が意味することは何でしょうか。それは、私たちの生活環境、つまりどれだけ車に依存して生活しているかが、糖尿病のリスクに影響を与える可能性があるということです。これは、将来の都市設計や政策に対する重要な示唆を与えています。

というのも、車に依存する生活というのは、運動不足を生む可能性があります。つまり、歩くことなく車で移動することが容易な地域に住んでいる人々は、自然と歩く機会が減り、運動不足になりやすいのです。そして、この運動不足が、糖尿病のリスクを高める要因となるのです。

このような研究結果は、私たちがどのような環境で生活するか、どのようなライフスタイルを送るかが、私たちの健康に大きな影響を与えることを改めて示しています。健康な生活を送るためには、適度な運動が欠かせません。もしもあなたが運転しやすい地域に住んでいるのなら、日々の生活の中で運動を意識的に取り入れることをおすすめします。

それでは、みなさんが健康な生活を送るための一助となるよう、私たち小川糖尿病内科クリニックはこれからも情報提供を続けていきます。ご自愛ください!

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