2023/12/22

健康講座806 「ストレス管理と楽しむ心で認知症・糖尿病リスクを減らす:小川糖尿病内科クリニックからの健康アドバイス」

 ストレスと疾病リスク:日本や欧米での研究から明らかになっていることは、職場のストレスが心臓病、脳卒中、2型糖尿病のリスクを高めるという事実です。ストレスは、血液の流れや血糖値に影響を与え、不健康な生活習慣を促進する可能性があります。


ストレスと認知症:スウェーデンのヨーテボリ大学の研究によると、中年期のストレスが多い人は年を取るにつれて認知症のリスクが高まることが示されています。特に強いストレスを経験している女性では、認知症のリスクが2倍以上にも上昇します。

生活を楽しむ意識と健康:一方で、順天堂大学の研究によると、「生活を楽しんでいる意識」が高い人は、介護が必要な認知症になるリスクが低いことが明らかにされました。この研究は、日本人を対象に11年間にわたって行われたもので、生活の楽しみが認知症予防に重要であることを示しています。

心理的ウェルビーイングと認知症リスク:「心理的ウェルビーイング」とは、人生の目的、人とのつながり、楽観的な心持ちなど、主観的な幸福度を高める心理的機能を指します。生活を楽しむ意識が高い人は、ストレスや認知症のリスクを低減し、高齢者の運動能力も高める可能性があります。

ストレス管理の重要性:自覚的ストレスが多い場合、生活を楽しむ意識があっても認知症リスクは低下しません。したがって、ストレスを適切に管理し、楽しむ心を持つことが、認知症予防には不可欠です。

小川糖尿病内科クリニックでの健康講座では、ストレス管理と生活の楽しみ方に重点を置いています。私たちは患者さん一人ひとりの生活習慣やストレスレベルに合わせたカウンセリングを提供し、生活の質を向上させるための具体的なアドバイスを行います。


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ロゴ決定

ロゴ決定 小川糖尿病内科クリニック

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