2024/04/26

健康講座825 "日々の活力への投資 - 糖尿病管理における運動の急性効果と慢性効果"

 

皆さん、こんにちは。小川糖尿病内科クリニックより、運動が私たちの体にもたらす、素晴らしい「急性の効果」と「慢性の効果」についてお話しします。

まず、「急性の効果」からご紹介しましょう。運動をすると、筋肉が活動のエネルギーとして血液中の糖を使用します。特に食後に運動をすることで、食事による血糖値の上昇を穏やかにし、さらにはその後の血糖値を速やかに下げることができるのです。この効果は、運動直後から数時間続きます。この時間を利用して、血糖の急激な上昇を抑えることは、2型糖尿病の管理にとって非常に重要です。

次に、「慢性の効果」です。定期的に筋力トレーニングを行うことで、筋力が増し、基礎代謝率が高まります。これにより、休息時にもエネルギー消費が増え、体重の管理がしやすくなると共に、肥満を予防する効果が期待できます。長期にわたる運動の継続は、インスリンの効きを良くし、血糖が上がりにくい体へと変わっていきます。これらの効果は、糖尿病の優れた血糖コントロールに不可欠です。

運動を習慣化することで、日常生活の活動が楽になり、体力がつくだけでなく、生活の質(QOL)も向上します。始めは少し大変かもしれませんが、継続することで、以前は苦労した坂道や階段も、楽に登れるようになります。そして、体力の向上は、より積極的にスポーツを楽しむことへと繋がり、日々の生活に張りと喜びをもたらします。

このように、運動はただちに体に良い影響を与えるだけでなく、続けることで得られる長期的な健康効果も非常に大きいのです。私たちのクリニックでは、皆様が安全に、そして楽しく運動を続けられるようにサポートしています。一緒に健康な生活を目指しましょう。

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