🥣 朝ごはんを遅らせると血糖値は良くなるの?
― 2型糖尿病で知っておきたいシンプルなポイント ―
1. 研究でわかったこと
最近の研究で、「朝ごはんを少し遅らせると、食後の血糖値が下がるかもしれない」という結果が出ています。
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朝7時に食べるより、朝9時ごろに食べた方が血糖が上がりにくいかもしれない
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体内時計(サーカディアンリズム)が血糖コントロールに関係している可能性がある
ただし、研究はまだ始まったばかりで、はっきりした結論は出ていません。
2. でも「ただ遅らせればOK」ではない
研究をよく読むと、「朝ごはんを遅らせるといい人」と「そうでない人」がいることがわかります。
① 生活リズムが大事
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寝る時間・起きる時間で血糖の動きは変わります
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夜更かししている人と、早寝早起きの人では結果が違うかもしれません
② 薬と運動のタイミング
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血糖を下げる薬を飲んでいる場合、薬の効き方と朝ごはんの時間がズレると逆効果になることも
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朝食前後の運動量でも血糖値は大きく変わります
③ 個人差がある
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インスリンを使っている人
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夜間低血糖を起こしやすい人
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朝方に血糖が高くなる「ソモジー効果」や「暁現象(あかつきげんしょう)」がある人
→ このような人は、朝食のタイミングを変えることで逆に血糖が不安定になることもあります。
3. 国や生活環境によっても違う
論文では、インドなどの国では「朝ごはんを遅らせる」のは難しいと指摘されています。
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朝から仕事に行く人は時間をずらせない
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家族の食事や学校の時間に合わせる必要がある
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文化的に朝食のタイミングが決まっている地域もある
つまり、現実的に続けられる方法を考える必要があるということです。
4. 結論:どうすればいいのか?
結論としては、「朝ごはんを遅らせると血糖値が改善する可能性はあるが、人によって合う・合わないがある」です。
✅ おすすめの行動
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主治医と相談することが一番大事
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血糖測定器やCGM(持続血糖測定器)がある人は、朝食時間を少しずつずらして試し、自分の血糖がどう変わるか確認する
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無理に遅らせず、まずは**朝食の内容(糖質・たんぱく質・野菜のバランス)**を見直す方が効果的なことも多い
5. まとめ
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朝ごはんを1〜2時間遅らせると血糖が下がる人もいる
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ただし、薬・運動・睡眠・体質によっては逆効果になることもある
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一律に「遅らせるのが正解」とは言えない
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最終的には、主治医と相談しながら、自分の血糖変動を見て決めるのがベスト
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