こんにちは。
小川糖尿病内科クリニックの院長の小川義隆です。
2型糖尿病に対するフェノフィブラートという薬を用いた長期的な脂質低下療法の、大血管障害および細小血管障害に対する抑制効果を検討する国際的な大規模無作為化臨床試験が行われました。
レーザー治療を要する糖尿病性網膜症の発症率が有意に低下し、レーザー治療は視野狭窄などの副作用を伴うことが知られています。
FIELD試験には50~75歳の2型糖尿病患者9,795例が登録され、フェノフィブラート群(4,895例)とプラセボ群(4,900例)に無作為に割り付けられました。患者の来院時に、糖尿病性網膜症のレーザー治療に関する情報が収集され、治療群への割り付けを伏せられた眼科医が、黄斑浮腫、増殖性網膜症、その他の眼疾患に対するレーザー治療の適用を判定しました。
初回レーザー治療を要する患者は、フェノフィブラート群がプラセボ群に比し有意に低下しました(3.4 vs. 4.9%、ハザード比:0.69、p=0.0002、絶対リスク低下率:1.5%)。
FIELD試験には50~75歳の2型糖尿病患者9,795例が登録され、フェノフィブラート群(4,895例)とプラセボ群(4,900例)に無作為に割り付けられました。患者の来院時に、糖尿病性網膜症のレーザー治療に関する情報が収集され、治療群への割り付けを伏せられた眼科医が、黄斑浮腫、増殖性網膜症、その他の眼疾患に対するレーザー治療の適用を判定しました。
初回レーザー治療患者が、フェノフィブラート群で31%低下
レーザー治療を要する患者は、血糖および血圧のコントロールが良好な症例よりも不良な症例で多く、臨床的な細小血管障害が重度な症例で多くありました。初回レーザー治療を要する患者は、フェノフィブラート群がプラセボ群に比し有意に低下しました(3.4 vs. 4.9%、ハザード比:0.69、p=0.0002、絶対リスク低下率:1.5%)。
フェノフィブラート治療を受けた2型糖尿病患者では、レーザー治療を要する糖尿病性網膜症の発生頻度が低下しました。
よろしければ、ご参考になさってください。
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