2023/05/07

健康講座627 運動増加で1型糖尿病発症リスク8%減少か?

 みなさんどうもこんにちは。小川糖尿病内科クリニックでございます。

この研究は、5歳から15歳までの遺伝的にリスクのある子供たちの身体活動と、アイレット自己免疫反応や1型糖尿病の発症との関連性を調べたものです。

この研究はTEDDYと呼ばれる縦断的な調査の一部で、5歳から毎年加速度計を用いた身体活動の評価が行われました。3つのリスクグループ(1)3,869人のアイレット自己抗体(IA)陰性の子供たち、そのうち157人が単一のIA陽性になった;(2)302人の単一のIA陽性の子供たち、そのうち73人が多発性IA陽性になった;(3)294人の多発性IA陽性の子供たち、そのうち148人が1型糖尿病を発症した-において、10分間の中等度から激しい身体活動の時間と、1つ以上の自己抗体の出現、および1型糖尿病の進行との関連を評価するために、時間に対するイベント分析によるCox比例ハザードモデルが使用されました。

結果として、リスクグループ1やリスクグループ2では有意な関連は見られませんでした。しかし、リスクグループ3では有意な関連が見られました(ハザード比0.920 [95%CI 0.856、0.988]、10分の増加ごとに; P = 0.021)、特にグルタミン酸デカルボキシラーゼ自己抗体が最初の自己抗体であった場合(ハザード比0.883 [95%CI 0.783、0.996]、10分の増加ごとに; P = 0.043)。

つまり、多発性IA陽性の5歳から15歳の子供たちの場合、中等度から激しい身体活動を毎日より多く行う時間が増えると、1型糖尿病の進行リスクが低下することが示されました。

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