2025/07/24

健康講座891 💨「おならが臭い…」を卒業!腸内環境から改善するエビデンス付き腸活フードガイド

 



みなさんこんにちは。
今回は「おならのニオイが気になる方におすすめの腸活」について、科学的なエビデンスに基づいてお話しします。

おならは誰にでも出るものですが、「とにかく臭い」「周囲に気を使う」「自分でも不快」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そのニオイの原因は、腸内で発生する「腐敗ガス」であり、特に悪玉菌が優勢になっている状態では、アンモニアや硫化水素などの強いニオイの成分が作られやすくなります。

そこで重要なのが、「腸内環境を整える=腸活」です。
腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の働きを抑えることで、おならのニオイを軽減できる可能性があります。今回は、エビデンスのある具体的な食材を中心にご紹介します。


🔵 おならのニオイを軽減するための腸活食材(エビデンスあり)

以下の食材は、腸内環境を改善し、臭気ガスの発生を抑える作用が報告されています。

◆ ごぼう・玉ねぎ・にんにく・バナナ・アスパラガスなどの「発酵性食物繊維」

これらにはイヌリンやフルクタンなどの水溶性食物繊維が含まれており、腸内の善玉菌のエサ(プレバイオティクス)になります。
実際の研究では、こうした繊維の摂取によりスカトールやインドール(臭気物質)の減少が確認されています。

◆ キウイフルーツ

腸内発酵のバランスを整え、排便回数を増やす効果が臨床試験で示されています。お通じがスムーズになると、腸内の腐敗も抑えられます。

◆ ビフィズス菌入りのヨーグルト

腸内に善玉菌を直接届けるプロバイオティクス食品です。特にビフィズス菌は悪臭の原因となる腐敗物質の産生を抑える働きがあることが示されています。

◆ 納豆・味噌・ぬか漬けなどの発酵食品

これらの食品は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える力があります。とくに納豆菌や乳酸菌には腸内腐敗の抑制効果が認められています。

◆ オリゴ糖(市販の粉末や、自然食品としてのはちみつ)

オリゴ糖は善玉菌、特にビフィズス菌の増殖を助ける「選択的なエサ」であり、腸内ガスの改善効果が多数報告されています。

◆ もち麦・押し麦

β-グルカンやレジスタントスターチを含み、短鎖脂肪酸を産生し、腸内のpHを下げて悪玉菌の増殖を抑えます。便臭軽減の効果も期待されています。


🔴 おならが臭くなりやすい食品(控えたいもの)

次のような食品は腸内での腐敗を促進し、臭いを強くする傾向があります。

  • 肉類・卵・乳製品の過剰摂取:動物性たんぱく質が腸内で腐敗し、アンモニア・硫化水素などの臭気ガスを発生

  • 高脂肪の食事:悪玉菌を増やしやすく、腸内バランスが乱れる

  • アルコール:腸内フローラを悪化させるリスク

  • 人工甘味料(ソルビトール、マンニトールなど):腸内で発酵しすぎてガスの量を増やすことがある


🍽 おすすめの1日の腸活メニュー例

時間帯 メニュー例
朝食 キウイ+ヨーグルト+オリゴ糖/もち麦入りごはん+納豆+味噌汁
昼食 押し麦入りご飯/野菜たっぷりの味噌汁/魚や豆腐のおかず
夕食 ごぼうや玉ねぎ入りのスープ/ぬか漬け/豆料理やきのこ料理など

ポイントは「善玉菌を入れる+育てる」というダブルのアプローチです。


📝 まとめ

  • おならのニオイ対策には、「腸活」がとても有効です。

  • 発酵性食物繊維や発酵食品、オリゴ糖をうまく活用しましょう。

  • 食生活の改善とともに、水分補給や適度な運動、睡眠も腸内環境に大きく影響します。

「臭いは体質だから仕方ない…」とあきらめず、今日からできる腸活で、体の中から整えていきましょう。



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